不動産投資市場の現状
2023年、健美家株式会社が実施した「不動産投資に関する意識調査(第25回)」の結果が発表され、今の不動産市場についての投資家の意識が明らかになりました。調査に参加したのは健美家の会員470名。最新データを元に、価格の上昇実感や売買の判断に対する意見が多く寄せられました。
物件価格の今
調査によると、物件価格の上昇を感じていると答えた投資家は66.2%で、過去1年よりこの数字が11.7ポイント減少しました。物件価格が上昇しているとした理由の多くは「建設費や資材価格の高騰」(82.3%)にあります。加えて、「投資や副業への注目が高まっているから」という理由は41.5%を占めました。これにより、投資家の感覚も変わりつつあることがわかります。
また、今が売り時か買い時かと問われると、約60.9%が「どちらともいえない」と回答。これは前回調査から17.9ポイントの大幅な増加で、投資家が非常に慎重になっていることを示しています。
投資行動の変化
物件購入についてのデータでは、最近1年間に「購入した」という投資家は42.6%にとどまり、半数を下回る結果に。過去のデータでは57.6%だったため、15ポイントも減少しています。物件の種別では、一棟アパートが44.0%で最も多く、現在も積極的に探している投資家の71.2%が一棟アパートを目指しています。これは、投資家の選好が明確に見えてくる結果です。
地域に目を向けると、投資家が最も注目しているのは神奈川・千葉・埼玉で45.1%、次いで東京の44.6%となっており、一都三県への集中が見て取れます。
融資環境の変化
さらに、融資に関する感覚も伺えます。金利の上昇を実感している投資家は85.3%で、前回からさらに上昇しました。特に、21年以上の長期融資の割合が増加しており、これまでの21〜30年が39.5%、31年以上が28.7%を占めています。この傾向は、投資環境の変化に応じた柔軟な対応を反映していると言えます。
金融機関の選択に関しても、地方銀行の利用者が42.6%と最も多く、信用金庫や組合などの利用が減少している点も注目されます。
投資家へのアドバイス
最後に、新規参入者へのアドバイスも興味深いものでした。「収支計画・資金管理関連」が27.4%で最も多く、次いで「勉強・事前調査関連」が26.4%という結果になりました。これは、しっかりとした計画を持つことが成功に繋がるということを意味しています。
まとめ
今回の調査からは、投資家が価格や金融環境の変化を慎重に見極めつつ、次のステップを考えている姿が浮かび上がりました。物件購入についての意識が変わる中で、次の投資判断に有用な情報提供を続けていく必要があります。健美家は今後もこうした調査を通じて市場の動向をお届けしていく予定です。