性的同意と意識調査
2025-03-18 12:30:25

性的同意とセクハラ認識、調査結果から見る男女の意識の違いとは

性的同意とセクハラに関する意識調査



刑事事件弁護士相談広場が実施した調査では、20代から50代の既婚者やパートナーを持つ320人を対象に、日常における性的同意やセクハラ認識についての意識を探りました。調査の目的は、性的同意についての意識の理解を深め、今後の適切な対応を促すことです。

調査の概要



調査は、2025年2月にWebアンケート方式で行われ、恋人や配偶者との性的行為における同意の取り方や、セクハラに対する認識を分析しました。

最初の質問では、性的行為を行う際の同意取得の方法について尋ねました。全体でみると、約46.57%の人が明示的に同意を確認している一方、53.44%の人々はハッキリした同意を取っていないことが明らかになりました。特に、メールやアプリでの事前確認を行う回答は15.63%、口頭で確認する人は30.94%でした。

性的同意の男女差



調査結果を性別に分けて見ると、男性の56.3%がハッキリとした同意を確認するのに対し、女性は36.9%という結果が出ました。この性差は、男性が主導的な役割を持つ文化的背景が影響しているでしょう。女性は同意を取る機会が少ないため、同意を取る姿勢が低い結果が見られました。

年代による意識の違い



また、年代別に見ると、若い世代ほど性的同意をハッキリ取る傾向が強いことが分かりました。特に20代では60%が明確に同意を確認するのに対し、50代では31.3%にとどまり、年代が上がるにつれてその意識が薄れていく傾向がありました。

不同意での行動停止



次に、相手から不同意を受けた場合、実際に性的行為を止めた経験について尋ねました。全体で43.75%が過去に相手の同意を得ずに行動を止めたことがあると答え、特に男性は57.5%がこの経験を持っていました。一方で、女性は30%に留まり、7割の女性は経験がないと答えました。この差は性別によるコミュニケーションの機会の違いを示しています。

セクハラに対する認識の違い



セクハラに関しても調査が実施され、18の設問に対して女性は身体接触を含む行為をセクハラとみなす傾向が強いことが判明しました。トップ3の行動は、性的な画像を見せることが70.6%、不意にハグをすることが65%、お酒の席で身体に触れられることが60%という結果でした。

逆に男性は、食事やデートへの誘いや性的なジョークなどのコミュニケーションがセクハラに当たると感じる割合が高いことがわかりました。男女間でセクハラへの感受性には大きな差があるのです。

自責の念の欠如



最後に、もし自分が不同意わいせつや不同意性交の当事者になった場合の意識について尋ねたところ、なんと52.81%の人が自分に責任がないと主張する考えを持っていることが分かりました。特に男性では55.7%がこの意見を示しています。

この調査結果は、性的同意の認識や行動には男女や年代による大きな違いがあり、特に中高年層や女性の間での明確な同意の重要性が低いことを示唆しています。こうしたギャップは、実際のトラブルや誤解を引き起こす要因になるかもしれません。実際のトラブルに巻き込まれた場合は、早急に専門家への相談を行うことが重要です。

まとめ



性的な同意やセクハラに関する意識は、社会の変化とともに進化していますが、未だに解消されないギャップがあります。これらの調査結果を元に、個々人が意識を改め、適切なコミュニケーションを取ることが求められています。性的同意を確認することは、双方の信頼関係を築く上でも非常に重要です。違和感や不安を感じた場合は、常に相手に確認を取り、理解を深める努力をしていきましょう。


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