ヤッキーPが描く未来のID管理
YKK APは、アクシオが提供するクラウドID管理サービス「Keyspider」を導入しました。この取り組みは、同社の業務を大幅に効率化し、セキュリティやガバナンスの強化にも寄与しています。具体的な導入効果を迫ってみましょう。
アカウント管理の自動化
従来、約1,000人の担当者がYKK APの社員アカウントを手動で管理していました。この手間のかかるプロセスが、「Keyspider」導入により自動化されました。人事システムと連携することで、社員情報や組織情報はリアルタイムで更新され、特に年次の組織変更による業務効率が飛躍的に向上しました。これにより、担当者は重要な業務に集中できるようになり、全体の業務がスムーズに進行しています。
長年のシステムからの脱却
YKK APが長年利用していたレガシーシステムは、保守性や拡張性に問題がありました。このため、時代に即した運用が難しい状況でした。しかし、「Keyspider」の導入により、ID管理が可視化、自動化され、安全性も確保され、その上、将来的な機能拡張も見込めるようになりました。これにより、YKK APはリスクを低減しながら、柔軟にシステムを運用できる環境が整いました。
働き方改革に対応
YKK APは、働き方改革の一環として、全社員に電子端末を配布する計画を立てました。これに伴い、約4,000人分の新しいメールアドレスを発行する必要がありましたが、旧システムでは対応が困難でした。しかし、「Keyspider」では、管理対象ユーザー数の制限がなく、電子メールアドレスも自動生成されるため、スムーズに展開できる環境が整いました。このようにして、YKK APは全社員に均等な働きかけを実現できるようになったのです。
「Keyspider」の特徴
「Keyspider」は、ユーザーのアクセス権限を適切なルールに沿って管理できるクラウドサービスです。役職や部署に基づく権限設定が可能であり、異動や退職などの際にも特別な手続きなしで変更を行えます。これにより、「誰が」「どのサービスに」アクセスできるのか、というガバナンスを強化しつつ、セキュリティリスクの低減も実現。SaaSの効率的利用が加速します。
YKK APの弛まぬ努力
YKK APは、建築用工業製品の設計・製造・販売を手掛ける企業で、高性能な窓やビル建材を提供しています。2030年には売上高1兆円を目指しており、そのための業務の標準化や情報を繋ぐIT基盤の整備に力を入れています。今回の「Keyspider」導入は、業務効率の向上だけでなく、クラウドの利点を最大限に活かすための重要なステップです。
結論
YKK APが「Keyspider」を導入したことにより、業務の効率化やセキュリティ強化が実現されました。これからの時代に求められるID管理の在り方をこの導入事例から触れることができ、多くの企業にとっての課題解決の一助となるでしょう。今後もアクシオは、IT分野での革新を通じて多くの企業を支援していくことでしょう。