五反田のイノベーション・ディストリクト形成に関する共同研究
東京大学大学院、新領域創成科学研究科、久米設計、日鉄興和不動産の3者が連携し、五反田地区におけるイノベーション・ディストリクト形成の共同研究を開始しました。この共同研究は、スタートアップ企業の自律的な集積が進む五反田を対象としており、これからの都市戦略やビジョンを探る重要なプロジェクトです。
1. 研究の目的と意義
本研究の狙いは、五反田地区がどのようにしてスタートアップの集積地となり、イノベーションが生まれる環境を形成しているのかを解明することです。特に、明確な「アンカー組織」がないにもかかわらず、様々な企業が集まり創造的な環境が育まれていることに焦点を当てています。これによって、以下の3つの主軸に基づいて詳細な調査や分析が行われる予定です。
1.
スタートアップ集積の形成要因の解明: スタートアップ企業同士、また地域のステークホルダー間でどのような相互作用があるのかを研究します。
2.
職住近接型都市生活圏モデルの提案: スタートアップの従業員がどのように居住し、移動し、余暇を楽しんでいるのかに着目し、仕事と生活が近接した都市の生活圏のあり方を模索します。
3.
都市更新・エリアマネジメント戦略の構想: さまざまな規模の不動産開発や改築を前提とし、継続可能なエリアマネジメント戦略を考案します。
2. 研究タイトルと研究期間
研究タイトルは「五反田地区におけるイノベーション・ディストリクトの形成プロセスと生活圏のデザインについて」とされ、2026年1月から2027年3月までの予定で進められます。
3. 研究方法
研究は多岐に渡ります。
- - 文献調査や先行研究のレビューを実施。
- - スタートアップの従業員、創業者、地域住民などにインタビューやアンケート調査を行い、実態を把握します。
- - GISを活用し、スタートアップ企業の分布や地域の変遷、居住地のヒートマップを可視化・分析します。
4. 研究体制とメンバー
研究には、東京大学大学院から特任助教の岡田潤氏を中心に、久米設計と日鉄興和不動産からも各専門の担当者が参加。さらに、東京大学の教授である出口敦氏がアドバイザーとして関わり、共同研究が進められます。
5. 今後の展望
この共同研究を通じて、五反田地区の持続可能な都市価値を創出するための多くの知見を蓄積していく予定です。産学連携によって得られた知見は、今後の都市開発やエリアマネジメント、スタートアップ支援の場面での活用が期待されます。
参考情報
本研究は東京大学スマートシティスクールの学ぶ環境を活かし、社会人などを対象としたリカレント教育プログラムの一環としても進められています。詳細は
東京大学スマートシティスクールをご覧ください。これからの五反田に、新たなイノベーションがどのように紡がれていくのか、目が離せません。