広島の公共交通を支える新型車両7000系AGTが納入完了

三菱重工業が、国際平和都市・広島に新型車両7000系AGTの最終編成分を納入しました。この車両は、広島高速交通が運営するアストラムラインの運行を支える重要な存在となります。2020年に受注したこの7000系AGTは、これまでの他社製車両に代わる形で、地域公共交通のさらなる発展に寄与することでしょう。

新型車両7000系AGTの特長

7000系AGTの特徴は、軽量で高耐久性を誇るアルミ構造にあります。この設計により、車両の効率性と耐久性が向上され、環境への負荷を軽減することが期待できます。また、当車両にはフリースペースが設けられ、乗客の利便性を高める工夫が施されています。

新型車両は、広島県内の三原製作所で製造され、広島市で運行されるという“地産地走”の理念のもとに開発されました。この取り組みは地域の資源を生かし、持続的な地域発展を担うことを目的としています。

広島高速交通の役割

広島高速交通は、1987年に設立された新交通システム運営会社です。彼らが運営するアストラムラインは、広島市中心部の本通駅から北西の西風新都へと至る路線で、18.4kmの距離を持つ日本最長の新交通システム路線です。こちらの車両は、広島のシンボルとも言える「やまぶき色」として親しまれています。

このカラーは「平和、寛大、理想」を象徴しており、国際平和都市である広島の公共交通として多くの人々に愛されています。

未来へ向けた展望

三菱重工業は、7000系AGTの納入を一つのステップとし、今後も国内外に向けて優れた交通システムの提供を目指します。特に、CO2を排出しないクリーンなAGTシステムは、世界の経済発展や交通利便性向上に寄与する重要な取り組みとなるでしょう。

また、地域のニーズに応える信頼性の高いパートナーとして、卓越したソリューションを提供し続けることが求められています。