東京都立小児医療センターとシャイン・オン・キッズの新たな連携
令和7年6月3日、東京都立小児総合医療センターと認定NPO法人シャイン・オン・キッズは、動物介在療法に関する連携協定を締結しました。この協定は、小児がんや重い病気と戦う子どもたちの生活の質(QOL)を向上させるために、両者の協力に基づいて進められます。
ホスピタル・ファシリティドッグ®の役割
ホスピタル・ファシリティドッグ®は、シャイン・オン・キッズが登録商標としているもので、病院内での療養支援を行う特別に訓練された犬たちです。看護師とペアを組んだハンドラーと一緒に、入院中の子どもたちに寄り添い、心のケアに貢献します。これにより、治療や療養生活をサポートし、より快適な入院生活を提供することを目的としています。
連携の具体的な内容
本協定の内容には、ファシリティドッグとハンドラーによる患者への支援、トレーニング支援、活動の啓発などが含まれています。また、臨床研究や学会発表も予定されています。このように、両者が持つ資源を活用し、動物介在療法を推進していく計画です。
過去の取り組み
東京都立小児総合医療センターでは、すでに2019年からホスピタル・ファシリティドッグ®プログラムを導入しています。このプログラムでは、専任のファシリティドッグ、アイビーが約400人の子どもたちとの関わりを持ち、医療に寄り添ってきました。その実績を基に、今後もさらに多くの子どもたちに支援が届くよう、様々な取り組みを推進しています。
クラウドファンディングへの挑戦
さらに、2025年には新たに設立される「こころ病棟」でのファシリティドッグの導入も決定し、クラウドファンディングに挑戦しました。このプロジェクトは、2900人以上の支援を集め、目標の2倍以上の支援を受けることに成功しました。これにより、さらなる活動の拡大が期待されています。
本協定の意義
この連携は、両者の理念の合致を受けて実現しました。ファシリティドッグの存在は、入院中の子どもたちにとって心の励ましとなり、病気と闘う力を与えてくれます。今後も、全国の小児医療機関でのファシリティドッグ導入のモデルとなることを目指し、研究や活動の普及に努めていきます。
まとめ
本協定の締結は、ファシリティドッグによる支援が小児医療において重要であることを再確認させるものです。未来の小児医療において、さらに多くの子どもたちが心のケアを受けられる環境を整えるため、両者は今後も協力し続けていくことでしょう。っとした病院での生活が少しでも和らぐことを期待しています。