山口県でFIT非化石証書共同購入プロジェクトが始動
山口県が推進する新たな環境保護の取り組み、「FIT非化石証書共同購入プロジェクト」がスタートします。このプロジェクトは、株式会社エナーバンクが支援事業者に選ばれたことを受けて始動したもので、山口県内の法人や個人事業主を対象に、環境負荷の少ない電力の共同調達を目指します。
このプロジェクトの趣旨は、2030年度までに温室効果ガスの排出量を35.1%削減し、21世紀における脱炭素社会の実現を図ることです。そのためには、再生可能エネルギー由来の電力を積極的に導入する必要があります。しかしながら、個々の事業者が再生可能エネルギーを導入する際には、初期投資や契約に関する手続きの負担が大きく、実現は難しい状況にありました。
共同購入のメリット
山口県では、FIT非化石証書を用いた電力調達を共同で行うことで、コスト削減と手続きの煩雑さを軽減する仕組みを提供します。事務局が購入希望者を募り、一括して調達を行うことにより、各事業者が個別に購入するよりも経済的な選択が可能になります。この共同購入スキームにより、環境価値を持つ再生可能エネルギーの電力利用が容易に行えるようになります。
また、エナーバンクでは、「エネオク」と呼ばれるリバースオークション形式のプラットフォームを通じて、電気契約の見直しが可能。これにより、さらにコストを抑えた形でFIT非化石証書の購入が行えるようになります。
環境意識の向上
FIT非化石証書を利用した取り組みは、企業の環境配慮に繋がり、ESG投資への評価を高めることにも寄与しています。特に、電力契約を変更することが難しい等、導入にハードルがある企業でも簡単に環境価値を取得し、再エネ化を実現できるのが大きなポイントです。
また、PA341規制に基づくCO2オフセットにも活用できるため、温室効果ガスの削減にも貢献します。その結果、企業のPRやブランド価値向上にも繋がります。
プロジェクトの展望
今後、エナーバンクは民間パートナー制度を創設し、県内の事業者と連携しながらさらなる再生可能エネルギー導入を進めていく計画です。この制度に参加することで、より多くの事業者が共同購入に参加し、一層のコスト削減と環境貢献を実現することが期待されます。
このプロジェクトは、カーボンニュートラルに向けた大きな一歩となるでしょう。参加を考えている事業者は、ぜひ検討してみてください。
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