日本整形外科学会でのwalkey deviceとリハビリ未来の提案

2023年、株式会社walkey（本社：東京都目黒区）は、第98回日本整形外科学会学術総会において、同社のリハビリマシン「walkey device」の研究成果を発表しました。この発表は、整形外科の医療従事者に向けて、運動療法の新たな可能性を示す重要な機会となりました。walkeyは、リハビリテーションにおける革新技術として注目されています。

walkey deviceの特長と運動解析

walkey deviceは、運動を行う際に適度な負荷を安定してかけることができるワイヤー型のリハビリマシンです。特に、関節の可動域を広げたり、筋力のバランスを整えたりすることに優れており、患者様の身体機能向上を目指した設計となっています。昨今では、運動機能に制限がある患者様や入院中の患者様にも活用されており、各クリニックや在宅での臨床現場においても安定した運動ができます。

最近行われた研究では、上肢および下肢に筋電位マーカを装着し、呼気ガス分析を合わせることで、筋負荷および心肺負荷を定量的に測定しました。筋骨格シミュレーションも駆使され、運動中の負荷がどのように分布するかが科学的に評価されています。これにより、walkey deviceを用いることの利点が多くのデータによって裏付けられました。

研究結果の意義と今後の展望

研究結果によれば、walkey deviceを使用することで、運動開始時に負荷が安定的にかかることが確認されました。その結果、姿勢を維持するために必要な体幹や支持筋群の活動も活性化されることが分かりました。特に重力方向以外の動作でも効果的な負荷を確保できることが示され、立位だけでなく座位・臥位での運動を充実させる可能性が開かれました。

整形外科分野では、術後のリカバリーや慢性疾患に苦しむ患者様、そして筋力低下から生じる廃用症候群のリハビリがますます重要視されています。walkey deviceは、このようなニーズに応える新たな選択肢として、クリニックや病院への導入が期待されています。

walkey deviceを用いた運動は、たとえば臥位や座位においても、体幹や大腿筋群を支える筋肉の機能維持にも貢献すると考えられています。今後はこの製品に基づいた運動プログラムがさらに開発され、健康寿命の延伸に寄与する臨床研究が進められる予定です。患者様の生活の質（QOL）を向上させることを目的とした運動療法が実現されることが期待されています。