国際科学交流
2025-08-07 00:52:24

岡山大学惑星物質研究所での国際的な科学交流のための訪問

岡山大学高等先鋭研究院に属する惑星物質研究所は、2025年8月4日に在日フランス大使館の科学技術部門の担当官であるジャン=バティスト=ボルド氏を迎えました。ボルド氏の訪問は、鳥取県三朝町で開催された「第68回キュリー祭」記念式典に参加するための出張の一環です。この日のプログラムには、三朝町副町長の赤坂英樹氏も加わり、研究所長の芳野極氏が研究所の概要や主要な研究プロジェクトについて説明を行いました。

その後、芳野所長の導きにより、惑星物質物理学部門の最先端研究に関するプレゼンテーションが行われました。本研究所は、特に油圧制御とサーボモーターによる精密制御が可能な、世界で唯一の六軸加圧式川井型超高圧発生装置(6UHP)など、多様な超高圧実験装置を有しており、地球内部の構造や物質の相転移、さらには惑星形成のメカニズムを解明するための重要な基盤となっています。

地球惑星分析部門においては、小林桂副所長が小惑星探査機「はやぶさ2」が持ち帰ったリュウグウ試料に関する高次キュレーションの成果を紹介しました。これにより、ボルド氏は研究の実施フローや使用される分析機器について詳細に知ることができ、非常に興味を示していました。

訪問の際には、ボルド氏と岡山大学の研究者たちとの間で意見交換が行われ、フランス政府が注力しているアジア太平洋地域での科学外交強化についての話がありました。特に気候変動、宇宙科学、原子力、エネルギー分野における国際的な協力に関する具体的な提案もあり、将来的な研究資金の支援やフランスの研究機関との連携の可能性が議論されました。これにより、岡山大学及び惑星物質研究所はさらなる国際共同研究の道を模索することとなります。

今日の訪問は、岡山大学の地域中核としての役割及び特色ある研究拠点の重要性を再確認する機会となりました。研究所の取り組みや研究活動が地域及び世界の科学技術に寄与することを期待しつつ、岡山大学の更なる進展に注目が集まります。

また、岡山大学惑星物質研究所は、今後も持続可能な開発目標(SDGs)の達成を支援する活動を通じて、地域社会との共創や国際的な研究連携を強化していく方針です。地域と地球の未来を見据えた岡山大学の取り組みに、引き続きご期待ください。


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