Oisixが発表したねぎの新しい魅力と消費者の反応

近年、食品の価格が高騰する中、オイシックス・ラ・大地株式会社が行った新たな試みが注目を集めています。東京都品川区に本社を構える同社は、全国的な価格上昇が続くネギに着目し、白ねぎの青い部分を利用した商品の販売を開始しました。その名も「ねぎっぽ」。この商品は、店頭に並べるために通常は切り落とされる青い部分を活用し、多くの消費者のニーズに応えるものです。

ねぎの価格高騰の背景

昨今、鍋料理が恋しくなる時期に入りましたが、長ねぎの供給は昨年の夏の猛暑の影響で遅れが生じ、多くの地域での市場価格は例年の140%を超える高値が続いています。このような中、Oisixは家庭で気軽に使える価格でネギを提供し、同時に生産者の収入増に貢献できる方法を模索しました。

「ねぎっぽ」の誕生と人気の理由

これにより誕生した「ねぎっぽ」は、白ねぎの青い部分を500gの大容量で提供し、価格は210円（税込227円）というリーズナブルさで販売されています。実際に販売を開始すると、わずか3カ月で累計2.4トンを売り上げるという逆風を吹き飛ばすヒット商品となりました。

消費者調査から見えてきた実態

Oisixは、この人気を受けて、白ねぎの消費者動向を探るため、全国の20代から50代までの男女881名に対してアンケート調査を実施しました。その結果、驚くことに75%の人々が「白ねぎの青い部分を食べる」と回答。その活用方法としては、刻んで薬味として使用したり、メイン食材として料理に使うケースが多いことが明らかになりました。

白ねぎの青い部分の好まれる理由

さらに、この調査では24%が「青い部分の方が好き」と回答しています。青い部分の特有の食感や香り、美味しさが支持されていることがわかりました。ただし、青い部分を食べていない理由として「美味しくない」「食べ方が分からない」といった意見もあり、まだ多くの消費者にその魅力が浸透していない現状も明らかになりました。