地域ブランドの開発と活性化に貢献する講義が明星大学で開催
2024年5月29日、明星大学経営学部にて、レッドホースコーポレーション株式会社の商品開発部長、工藤達哉氏が外部講師として「地域ブランドの開発と地域活性化への貢献」をテーマにした90分間の講義を行いました。この講義は、明星大学の片野浩一教授の依頼を受け、昨年より始まった取り組みの一環です。今回は2年目で、秋にもさらに深い内容の講義が予定されています。
工藤氏の紹介後、まず地域ブランドマネジメントコースの学生たちに「自分の地域をどれほど理解しているか」と問いかけがありました。この問いから始まり、意外な事実として、学生たち自身が住む土地についての知識が不足していることが浮き彫りになりました。「地域を知らずに地域ブランドは作れない」との言葉が強調され、講義は地域への興味を引き出す導入部からスタートしました。
その後、工藤氏はさまざまな地域ブランドの成功事例を挙げながら、一つの商品開発が地域全体の活性化にどう繋がるのかを説明しました。学生たちは熱心にメモを取り、今後の地域ブランド開発について具体的なイメージを膨らませていきました。
また、講義後には質問タイムが設けられ、学生たちからは「他に紹介した商品はありますか?」や「商品開発で失敗したエピソードは?」、「特殊な食材の取り扱いに関して工夫した点は?」など多岐にわたる質問が飛び交いました。これに対して工藤氏は、自身の経験を交え、具体的な回答を通じて学生たちの関心をさらに引き出しました。
この講義の後、片野教授のリードのもと、学生たちによるディスカッションが行われる予定です。争点となるのは、秋田県にかほ市の他の商品企画や、既存の大豆ミート製品の認知拡大策です。教室での議論を通じて、学生たちが実際の地域ブランド開発に携わる体験をすることが期待されます。
レッドホースコーポレーションは、自らの目指す「自立自走可能な地域創生の実現」のため、地域産業の支援や活性化に取り組んでいます。特に「ヒトづくり」は重要なテーマであり、高校や大学との連携を強化し、地域に根付く若者の育成に注力しています。
工藤氏は、2023年8月に同社に入社し、全国各地の地場産品開発に取り組む一方で、各地を訪問し課題解決へ向けた活動を展開しています。自身の知識と経験を生かし、学生たちにとって有意義な学びを提供する講師として存在感を発揮していました。
地域の活性化には、地元の人々の理解と忍耐が不可欠であり、学生たちが学んだ知識をもとに自らの地域を支える人材へと成長していくことが期待されます。今後もこうした取り組みの継続が、多くの地域での活性化に繋がることでしょう。
レッドホースコーポレーションの情報
- - 本社: 東京都墨田区横網1-10-5 KOKUGIKAN FRONT BUILDING 2階
- - 設立: 1964年3月
- - 代表者: 最高執行責任者 山田健介
- - 事業内容: 地域産業支援及び活性化事業、コンシューマー事業
- - 公式サイト: レッドホースコーポレーション