MUSINSAが日本市場で急成長
韓国発の最新ファッションプラットフォームであるMUSINSA(ムシンサ)が、日本における市場で目を見張る成長を遂げています。2025年10月時点で、日本地域の取引額は前年同月比で約5倍の増加を記録しました。この成長の要因は、リアルとオンラインが融合するO2O(Online to Offline)戦略の成果に他なりません。
MUSINSA TOKYO POP-UP STORE 2025の成功
2025年10月3日から26日まで、東京・渋谷で開催された「MUSINSA TOKYO POP-UP STORE 2025」には、24日間で約8.2万人が来場しました。80を超えるブランドが参加し、韓国の新鋭デザイナーから注目のファッションブランドが一堂に会しました。来場者は、リアルな試着体験を通じて、韓国ファッションやビューティーブランドの魅力を実感し、ただ知っているだけではなかった様々なブランドに出会うことができました。これにより、彼らのオンラインストアへのアクセスも促進され、購買行動への繋がりが生み出されたのです。
特に、リアルな接点を通じて商品の素材感やシルエットを確かめられることが重要なポイントでした。多くの来場者は、リアル体験を経てオンラインでの購入へと進む様子が見受けられました。特に、女性向けブランド「ASON」は、カジュアルでありながら挑戦的なスタイルが評価され、前月比4倍以上の取引成長を記録しました。
O2O戦略の徹底
今回のポップアップでは、来場者が会場内で体験した“発見やときめき”が、自然にオンラインでの購入へと繋がるように設計されています。会場には、MUSINSA Global Storeへの直接アクセスができるQRコードが複数配置され、気になるブランドやアイテムをその場で検索や試着予約・購入できる仕組みが整っています。この施策により、来場者の約64%がアプリにアクセスし、実際に商品情報を確認しました。これにより、新規会員数は前月比で2.7倍に急増しました。
日本市場における展望
MUSINSAは、今後の日本市場における展開も非常に期待されています。今年の11月6日にはZOZOTOWN内に「MUSINSA SHOP」がオープンし、取り扱いブランドを増加させる予定です。また、2025年末にはさらなるオフラインポップアップストアの企画もあり、国内市場での韓国ファッションブランドの認知度をさらに高めていくことを目指しています。
さらに、MUSINSAは物流基盤の整備やブランドディストリビューション体制を強化し、顧客に快適なショッピング体験を提供するための施策を進めていきます。一人ひとりのユーザーの嗜好に基づいた商品キュレーションを行い、それぞれのスタイルに寄り添う提案型の体験を目指していく方針です。
MUSINSAは、今後も日本のファッションシーンにおける新たなムーブメントを作り出し、韓国ブランドの魅力を日常的な選択肢として広めていく活動を続けていくことでしょう。これからも目が離せない企業であることは間違いありません。