AIの未来を見据えたSamsung Galaxy新商品発表とイベントレポート

2025年8月の発売を目指し、サムスン電子が最新の「Galaxy Z Fold7」と「Z Flip7」を発表しました。これに先駆けて、2025年7月18日に大阪・関西万博2025にて開催されたAIフォーラムでは、AIの進化に関わる専門家たちが集い、パネルディスカッションを通じて「ユーザー中心のAI」について熱い議論が交わされました。

フォーラムの概要

フォーラムでは、サムスン電子の常務でありモバイルエクスペリエンス事業部テクノロジー戦略チーム長のソン・インガン氏と、クアルコムコリアの副社長キム・サンピョ氏が登壇。彼らは、毎日の生活を向上させるモバイル技術とAIの関係性について語りました。

AI利用の急増とその課題

ソン氏は、AIの普及が迅速に進んでいることを強調し、最近の6ヶ月間でAIを頻繁に利用するユーザー数が2倍になったと述べました。特に、AIを活用することで「生産性が向上する」と感じているユーザーが多く、その中で創造的な活動にAIを使う人々も約40%に達しています。しかし同時に、「AIに対して距離感を持つユーザー」も存在し、使い方や安全性に対する懸念が残っているとのことです。

AIとマルチモーダル技術

キム氏は、距離感を解消するためには「マルチモーダルAI」と「オンデバイスAI」が必須であると述べ、実生活におけるAIの進化を視覚的に示しました。彼は、AI技術が日常にどのように御用意されているかを事例を用いて説明し、開発者との連携の重要性を強調しました。

利便性を追求した「Galaxy AI」の機能提供

次に、サムスンが取り入れる具体的機能について解説しました。ユーザーができるだけシンプルにAIを操作できるようにするための設計がされており、 minimo AIファンクションの使用例も掲示されました。機能には「かこって検索」、「Geminiを利用したアプリ間連携」、「生成AI編集」、「オーディオ消しゴム」などがあります。

セキュリティの強化と個人に寄り添ったAI

さらなる個人化とセキュリティの観点から、ソン氏はユーザーデータの安全な活用がどのように進められるかについても説明し、今後のAIにおいてはユーザー一人ひとりに合った形でよりパーソナライズされた体験が実現されていくとの展望を示しました。

「アンビエントAI」の未来を展望

最後に、AIの未来に関してソン氏は、「AIはより自然で直感的なものになり、ユーザーの行動を予測する方向性に向かっていくだろう」と語りました。この新たなAI体験が、スマートフォンを介してウェアラブルデバイスやIoT製品にまで広がり、シームレスなユーザー体験を提供することが意義とされています。

サムスンとクアルコムが切り拓こうとするAIの新たなビジョン。その期待感と実用性が融合することで、私たちの生活はどのように変わるのか、今後に目が離せません。