AI企業の代表が語る「自分らしさ」と「挑戦の価値」
2025年6月9日、東京都世田谷区にある玉川中学校にて、レイ・フロンティア株式会社の代表取締役社長である田村建士氏が中学2年生を対象に講演を行いました。この講演は、東京都産業労働局が主催し、株式会社角川アスキー総合研究所の支援による「小中学校向け起業家教育推進事業」の一環で開催されました。この事業は、2030年度までに都内の開業率を12%に引き上げることを目指し、将来の選択肢として起業を考えさせる教育プログラムです。
田村氏は「自分らしい道を見つけよう」というテーマのもと、自身の起業経験や失敗から得た教訓、そしてAI技術の可能性について語りました。彼の話は、中学生たちにとって重要なメッセージが詰まっていました。
講演の主なトピック
田村氏は多くのトピックを取り上げ、中学生たちに大切な視点を提示しました。以下はその主な内容です。
- - 起業に至った経緯: 彼の起業に至るまでの道のりやモチベーションについて語りました。自らの道を選ぶ過程には多くの苦労があり、それを乗り越えることで今の自分があると伝えました。
- - 会社設立までの努力: ゼロからビジネスを立ち上げるための試行錯誤を語り、特に初期の困難に立ち向かう姿勢の重要性を共有しました。彼の実体験から、苦労は必ず成長につながるという励ましの言葉がありました。
- - 就職と起業の違い: 一般的な就職と起業の違い、そしてそれぞれの長所を比較し、自分に合った働き方の選択肢を広げる重要性を強調しました。
- - 失敗と挑戦: 否定的な捉え方をされがちな「失敗」という言葉を、成功の一歩として捉え直す視点を提供しました。失敗は成長の糧であるとともに、次の挑戦への原動力になることを伝えました。
- - ビジネスの楽しさ: 日々の仕事で得られる喜びや充実感について話し、中学生たちが仕事に対してそれだけではなく、自分自身をどう表現するかも考えるよう促しました。
- - 中学生への応援メッセージ: 最後には、彼が若い世代に向けて具体的なアドバイスを盛り込みました。様々な経験を積むこと、常に「なぜ?」を自問自答すること、人との対話を楽しむこと、小さな「好き」を育てることが貴重な未来へのステップになると話しました。
田村氏は「AI時代にこそ、人間らしい探求心を持ち続けることが重要」と強調しました。技術の進化に伴い、私たちが持つべき人間らしさ、その基盤となる心のあり方がこれからの時代に求められているというメッセージです。
まとめ
この講演は、参加した生徒たちにとって、自分自身の将来について真剣に考える機会となったことでしょう。田村氏の言葉は、どんな道を歩むにしても、自分に正直に歩むことの重要性を教えてくれました。レイ・フロンティアが推進するこの取り組みは、未来の起業家を育てる一歩として、大きな意義を持っていることを感じさせました。