渋谷の居場所づくりNPO「島キャンプ」
渋谷で地域課題に取り組むNPO法人フリースクールまいまいが運営する子どもキャンプ「いるか家」が、2025年9月13日から14日の2日間、新島にて恒例の「都会っ子のための新島キャンプ」を実施しました。この活動は、子どもたちが都会を離れ自然と触れ合い、仲間との協力を学びながら成長する機会を提供しています。
新島の自然の魅力
新島は東京都の火山島で、独特の地質や景観が魅力です。白いコーガ石でできた美しいビーチや、透明な海、豊かな自然が広がり、子どもたちにとって忘れられない体験となります。海水に足を入れればカラフルな魚に出会える瞬間もあり、子どもたちは目を輝かせながら自然の楽しさを実感しています。さらに、貝殻拾いや夜空の流れ星観賞など、一人ひとりが自然と向き合い、心を豊かにする時間が提供されています。
キャンプの様子
今回のキャンプには、小学3年生から5年生の子どもたちが参加しました。1日目は、竹芝から高速船で新島へ向かい、宿泊先で荷物を整えた後、山のトレッキングが始まりました。子どもたちは普段はあまり経験しない山の道を歩くことで、体力や忍耐力を養います。「疲れた」と言いつつも、山の景色や新島の美しさに励まされながら、トレッキングを楽しむ姿が見られました。ガラスミュージアムを訪れることで、山の石がガラスに変わる工程を体感でき、さらなる学びを得た瞬間です。
その後はキャンプ料理の準備に取り組み、子どもたちの協力し合う姿が印象的でした。火起こしや調理を通じて、仲間との絆を深めつつ、美味しいご飯を作り上げました。食後の花火や温泉は、キャンプの大きな楽しみの一つで、星空を見上げながらの入浴は、このキャンプの素晴らしい思い出となったことでしょう。
2日目のアクティビティ
2日目は早朝から活動が開始されました。子どもたちが自主的に朝食の準備を手伝うなど、成長を見せる場面もありました。朝食後は、海へ向かいました。海水浴や貝殻拾いを楽しむスタイルで、参加した子どもたちはそれぞれのペースで海の魅力を満喫しました。周囲から確認し合うことで、仲間の存在を感じながら過ごす時間は、コミュニケーションの大切さを再認識させてくれました。
今後の展望
ただ、残念ながら、NPO法人フリースクールまいまいによる「島キャンプ」は、長年続いてきたが今年で一時休止が決定しました。その理由として、リーダーたちの高齢化や新たな人材の確保が難しいことが挙げられています。しかし、地域の子どもたちのためにこのような体験をできる機会を残していくため、ぜひ新たな助っ人を募集中です。このキャンプを通じて子どもたちが得た経験を、未来に繋げていくことが重要です。
私たちNPO法人フリースクールまいまいは、地域の支援があってこそ活動を継続できると信じています。多様な人々が関わり合うことで、より良い居場所を作り、未来の子どもたちに豊かな経験を提供していきたいと考えています。皆さんのご支援を心よりお待ちしております。
興味のある方は、ぜひ「いるか家」の公式ウェブサイトをご覧ください。未来の子どもたちに、色々な体験の場を提供し続けるために、一緒に活動していただける仲間を募っています。