「貝灰漆喰」の未来
2025-05-01 09:58:15

伝統工法を未来に贈る「貝灰漆喰」の新たな挑戦

伝統を受け継ぐ意義



左官工事業を行っている株式会社バウビオジャパンが、2025年4月1日から貝灰漆喰の製造事業を田島貝灰工業所から正式に引き継ぐことを発表しました。この貝灰漆喰という素材は、有明海産の貝殻を用いた伝統的な漆喰で、高い調湿性や消臭効果により、昨今ではその存在が再評価されています。今後、この貴重な技術を受け継ぎながら、持続可能な建築の実現に向けて様々な取り組みを行う予定です。

貝灰漆喰の特徴



貝灰漆喰は、赤貝の殻を焼成して生まれる貝灰に、麻すさや海藻糊、水を加えた100%自然素材の塗り壁材です。この素材の最大の魅力は、その安全性と環境への優しさです。化学物質を一切使用せず、自然の恵みのみで作られているため、住む人に優しいだけでなく、地球にも配慮された素材となっています。特に近年では、その調湿機能や消臭性、さらには空気清浄効果が幅広く研究され、サステナブルな建材としての需要が高まっています。

環境への取り組み



今回の事業譲受に基づき、株式会社バウビオジャパンはより安定した供給体制を整えつつ、品質の向上にも積極的に取り組んでまいります。特に注目すべきは、くら寿司の大阪・関西万博店での採用例です。この店舗では、廃棄予定の貝殻を再利用した漆喰壁が採用されることになりました。この取り組みにより、環境問題にも貢献しながら、サステナブルな建築の実現を目指しています。実際に、33.6万枚もの貝殻が再利用されることで、資源の循環利用や環境負荷の軽減に寄与しています。

未来へのビジョン



株式会社バウビオジャパンは、「人と地球に優しい建築素材」を通じて、環境と建築が調和する社会の実現に向けて活動を続けていきます。また、貝灰漆喰の普及を進めることで、持続可能な未来のための貢献を果たしてまいります。しっかりと受け継がれてきた技術を大切にし、これからも高品質な素材を作り出す努力を続ける所存です。

結論



貝灰漆喰の未来に対する期待の声は高まっており、その持続可能な特性がいかに多くの人々に受け入れられるかが、今後の課題です。利便性や効率だけでなく、自然との共生という視点からも、私たちの住環境を豊かにするためのチャンスを見出せるかもしれません。これからの道のりに注目です。


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