ニフコが新たに登場させた圧力開放弁の多用途展開
株式会社ニフコが、リチウムイオン電池パック向け圧力開放弁(リリーフバルブ・防爆弁)の量産を開始しました。この製品は、自動車業界における電動自動車の急成長を受けて開発され、特にその安全性において注目を集めています。
圧力開放弁の重要性
リチウムイオン電池は、熱暴走が発生すると大量のガスを放出し、電池パック内の圧力が急上昇します。これが放置されると、爆発を引き起こす恐れがあります。圧力開放弁は、内圧が一定の限度を超えると自動で開き、圧力を大気中に逃がすことでこれを防ぎます。ニフコの製品は、特に最大10,000L/minという大流量を誇り、電動自動車向けとしてトヨタ自動車にも採用されています。
特徴と利点
ニフコの圧力開放弁は、以下のような特徴を持っています:
- - 大流量の確保: コイルバネを採用し、圧力損失を最小限に抑えつつ安定した開弁圧を実現。
- - コスト削減: 一つの弁で多くのガスを放出できるため、使用数が減り、製造コストの低減に貢献。
- - 延焼抑制: 圧力解放後にも再閉弁し、酸素の流入を防いで延焼リスクを低減。
- - 高耐水性: 特殊なシール設計により水や異物の侵入を防ぎ、ショートなどのトラブルを防止。
- - 軽量かつ高絶縁性: 樹脂製で軽量なため、金属製パックに対する絶縁性にも優れています。
- - 簡単な取り付け: ボルト留めを採用し、安定した取り付けを実現します。
この製品は自動車だけでなく、産業用蓄電池、建設機械、さらにはパーソナルモビリティなど、多岐にわたる用途に適しています。標準品として量産を開始したので、開発期間を短縮したい方や少量生産品の開発コストを抑えたい方にとって非常に魅力的な選択肢です。
持続可能な社会への貢献
ニフコは、「小さな気づきと技術をつなぎ、心地よい生活と持続可能な社会を創造する」というビジョンを掲げています。今後も顧客のニーズに応えるべく、安全、環境、快適性に繋がる製品開発に取り組んでまいります。
会社概要
- - 会社名: 株式会社ニフコ
- - 設立: 1967年2月13日
- - 本社所在地: 神奈川県横須賀市光の丘5-3
- - 事業内容: エンジニアリングプラスチック製品等
詳しい情報や製品に関するお問い合わせは、公式ウェブサイトまたはお問い合わせ窓口までご連絡ください。ニフコの新たな一歩と、社会への貢献にご注目ください。