高輪ゲートウェイシティに誕生した壁画
この秋、東京の高輪ゲートウェイシティに位置するデジタルビジネス・イノベーションセンター(DBIC)内の企業共創ラーニングセンター「Lx Hub」に、アートカンパニーのOVER ALLsが新たな壁画を制作しました。この壁画は「学ぶ楽しさ」と自己の変革をテーマにし、来る人々にインスピレーションを与えることを目的としています。
壁画の詳細について
この壮大な壁画は、幅13メートル、高さ3メートルという大きさを誇り、制作には6日間を要しました。使用された画材はペンキとスプレーで、アーティストたちの感情や想いが込められた作品に仕上がっています。壁画はLx Hubの入口部分に描かれており、訪れる人々の期待感を高める象徴的な存在となっています。
壁画に込められたメッセージ
「Lx Hub」とは、個々の学びや成長を促進する場です。この施設の代表である西野氏は、「今の大人は目が輝いていない」と語り、子どもが新しい発見をした時の目の輝きがいかに大切であるかを示しています。この言葉は、壁画制作のインスピレーションの源となりました。
壁画は、右側にいる3人の子どもたちが、次第に変化する大人を見つめる構図になっています。大人たちが抱える悩みや、自分を見つめ直し、他者と議論を交える過程が描かれており、最終的には「WOW!」という驚きを体験する姿に繋がっています。この作品を通じて、「学ぶことは楽しい」という感情が再び大人に芽生え、そしてそれを見つめる子どもたちの瞳も輝いていくというメッセージが伝わってきます。
制作のアーティストたち
OVER ALLsの代表であり、主な企画・プロデュースを担当する赤澤岳人氏と、メインアーティストの山本勇気氏がこの壁画を制作しました。山本氏は「ART BATTLE JAPAN 2018」のチャンピオンであり、彼らは「ミューラルの力で、人々を表現者に変える」という理念のもと、全国各地で様々な作品を生み出しています。制作にあたっては、依頼者の歴史や背景を徹底的にリサーチし、深いインタビューを行って想いを引き出しています。
代表的な作品には、エスコンフィールドHOKKAIDOにおけるダルビッシュ有投手と大谷翔平選手の壁画や、震災から再生を目指す福島県双葉町の住民たちを描いた「FUTABA Art District」があります。これらの作品は多くのメディアに取り上げられ、アートの可能性を広げ続けています。
未来への期待
高輪ゲートウェイシティに新たに誕生したこの壁画は、訪れる人々が自身の可能性を再発見し、学ぶことの喜びを実感するきっかけとなるでしょう。未来を担う子どもたちの目の輝きが、大人たちにも新たな気づきを与えることを願っています。私たちの社会において、学ぶことの大切さを再確認させてくれるこのアートは、まさに必見です。