草刈ミカ個展『凹凸絵画−逆チューリングテスト』開催のお知らせ
美術家・草刈ミカの個展『凹凸絵画−逆チューリングテスト』が、2026年5月30日から6月13日まで東京・HIGURE 17-15 casで開催されます。草刈にとって、約11年ぶりの個展となる本展は、彼女の独自のアプローチで表現された新作がほとんどを占める特別な展示です。
草刈は2000年から続けている「凹凸絵画」シリーズの中で、絵の具を駆使して、視覚からの情報を立体的に表現しています。特に、絵具の分子を使用し、次元に沿って作品を重層化させる手法によって、二次元の空間に影と光のダイナミズムを与えています。その中でも、幅3メートルを超える大作《凹凸絵画#53「ハノン」》は「機械美学」というテーマを体現した力作です。
展示される新作の一つ、幅2メートルを超える《凹凸絵画#54「キャプション」》と《凹凸絵画#55「キャプション」》では、作品のキャプションが再帰的に作品化され、見る人に新たな解釈を与えます。これらの作品は、もちろんMoMAでも所蔵されています。
また、草刈は、過去作《凹凸絵画#51「ステートメント」》も展示予定です。この作品は、凹凸と文章が複雑に絡み合い、鑑賞者にゲシュタルト崩壊を引き起こします。草刈自身の「執念」が表現された作品は、キャプションとともに新たな視点を提供するものです。
草刈の根底にある問いかけは、「AIと美学・芸術の関係はどうなっているのか?」というものです。彼女は「逆チューリングテスト」の概念を通して、人間がいかにAIに見抜かれないかを考察。他方では、草刈自身がまるでAIのようにその作品を生成する視点も持っています。この仮定は、彼女が追求する「AI時代のポスト・トゥルース」にも大きく関連しています。
本展のオープニングレセプションは5月30日の18:00から20:00まで行われる予定で、招待状をお持ちの方、または事前に連絡いただいた方は参加可能です。会期中は無休で、毎日13:00から20:00までオープンしています。
草刈ミカのアートを通じて、現代の美意識について再考するための貴重な機会になります。この展覧会はAIだけでなく、人間の感性をも問い直す試みであり、ぜひ多くの方々の訪問をお待ちしております。