KADOKAWA、Edizioni BDを子会社化
2025-05-19 14:30:27

KADOKAWA、イタリアのマンガ出版社Edizioni BDを子会社化し国際展開を加速

KADOKAWA、イタリアのEdizioni BDを子会社化



株式会社KADOKAWAは、2025年5月14日にイタリアのマンガ・ライトノベル出版社であるEdizioni BD S.r.lの持分を取得し、子会社化することに合意しました。このニュースは、日本のマンガとライトノベルが海外でますます人気を博する中、KADOKAWAがその国際的な戦略を一層強化することを意味します。

KADOKAWAのグローバルな戦略


KADOKAWAは、IP(知的財産)を多岐にわたって展開し、国内外での安定的なブランド構築を図る「グローバル・メディアミックス with Technology」を掲げています。これまで北米や中華圏、東南アジア、欧州などで事業基盤を拡大し、国際的な展開を進める中で、Edizioni BDは重要なパートナーとなりました。

Edizioni BDの実績と役割


Edizioni BDは2005年にミラノに設立され、主にマンガやライトノベルのイタリア語翻訳出版を行っています。年間500点近くの書籍を刊行し、すでに確固たる日本コンテンツのファン層を持つ彼らは、現地の一般書店を通じたマンガの流通に革新をもたらしました。特に、日本と同様のカバーや帯を使用した洗練された装丁は、マンガをより身近に感じさせるための重要な要素となっています。

イタリアにおける日本コンテンツの受容


イタリア市場には「フメッティ」と呼ばれる独自のコミック文化が根付き、1970年代に日本アニメの放映が始まったことで、日本マンガの翻訳出版市場も早期に確立されました。その後、文化支援活動が推進され、現在ではイタリアのコミック市場は引き続き拡大しています。KADOKAWAは、Edizioni BDを通じて、幅広い日本マンガ作品の普及に注力し、さらにはライトノベルなどの小説や関連商品の展開にも力を入れる予定です。

未来への期待


Edizioni BDのCEO、Marco Schiavone氏は、KADOKAWAの投資を受けることで、イタリアのマンガ市場における自社の使命がさらに強化されるとコメントしています。KADOKAWAとの関係を築くことで、イタリアと日本を直接つなぐ架け橋としての役割を一層果たしていくという意向を示しました。

一方、KADOKAWAの夏野剛社長も、Edizioni BDの長年の貢献を称賛し、今後のパートナーシップによるさらなる市場拡大に期待を寄せています。

まとめ


KADOKAWAとEdizioni BDの提携は、今後の日本のマンガやライトノベルの国際的な展開において重要なステップとなります。日本のコンテンツがイタリアを含むヨーロッパ市場でさらに広がることが期待されており、その動向から目が離せません。


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