ごみ処理施設のCO₂を活用したイチゴ栽培の実証結果を報告
株式会社タクマとイオンアグリ創造株式会社は、2023年11月から2026年4月までの期間にわたり、ごみ処理施設で発生する燃焼ガス中のCO₂を利用したイチゴのハウス栽培実証に取り組んできました。この取り組みは、東京都町田市のごみ処理施設「町田市バイオエネルギーセンター(MBEC)」の協力のもと行われました。
イチゴ栽培実証の背景
日本の温室で行われているイチゴ栽培は、通常、化石燃料をエネルギー源として使用しています。しかし、それに伴うCO₂の排出や、増加する運営コストは大きな課題として残ります。この問題を解決するために、タクマは新たに「トリジェネレーションシステム」を開発しました。このシステムは、ごみ処理施設から生まれる電気、熱、CO₂を農業に利用するもので、持続可能な栽培方法として注目されています。
実証結果の報告
成果報告会がMBECで開催され、約20名の関係者が出席しました。タクマの研究員が本実証から得られた具体的な成果を発表し、参加者と共にお礼を述べました。なお、今回栽培されたイチゴは一般的な農園で育てられたものと同等の品質であり、関係者の試食でも好評を得ました。
成果の具体的な数値
本実証では、燃焼ガス浄化設備「t-CarVe®」を使用して、農作物や作業環境に有害な成分を取り除き、より純度の高いCO₂を供給しました。この結果、慣行栽培と比べてイチゴの収穫量は約20%も増加し、さらに化石燃料を使用しないことで年間約300トンのCO₂削減が達成されています。また、運営コストも約40%削減することができたとのことです。
今後の取り組み
タクマはこの実証から得られた成果や知見を活かし、今後もトリジェネレーションシステムを全国の地方自治体や民間企業へ展開し、脱炭素社会の実現に貢献していく方針です。この取り組みを多くの方々に知っていただくために、タクマは公式YouTubeチャンネルでショートムービーを公開しており、詳しい技術説明を特設ページでも提供しています。
持続可能な農業や環境保護に貢献するタクマの取り組みを、ぜひ多くの方にご覧いただきたいと思います。これからもイチゴ栽培の進化と環境保護を両立させる試みを続けていくでしょう。