池上総合病院が新型ドクターカーを導入！地域医療の充実を図る

池上総合病院が新型ドクターカーを導入！

2025年12月13日、東京都大田区に位置する池上総合病院は、新型ドクターカーのお披露目会を開催しました。この新しい車両は、トヨタハイエースをベースにした最新の救急車で、医療設備が充実しており、車内の揺れを抑える工夫も施されています。さらに、車内処置領域が広がり、緊急時の患者対応に向けた機能性が向上しています。

クラウドファンディングで実現した新規ドクターカー

池上総合病院は地域医療の充実を図るため、2025年6月16日から9月9日の期間にクラウドファンディングを実施しました。このプロジェクトは、急性心筋梗塞や急性大動脈疾患に迅速に対応するための資金を集めるもので、総勢671名の皆様からの温かい支援により、約2,309万円の支援金を集めることに成功しました。

この新型ドクターカーは、病院長の繁田明義氏によると、「患者さんのもとへ一秒でも早く行くためにデザインされた」とのことで、そのスピード感が特に重視されています。以前のドクターカーは10年以上使用されていたため、車体の劣化が進んでおり、新しい車両への切り替えは地域医療の飛躍的な向上に寄与すると期待されています。

救急医療体制のさらなる強化

池上総合病院は、東京都CCUネットワークに加盟しており、急性心血管疾患へ迅速に対応する体制を整えています。年間200件以上の搬送要請があり、その中には心疾患での緊急搬送も含まれており、既存のドクターカーではもはや十分な対応ができない状況でした。新たなドクターカーの導入によって、地域住民の「大切な人を守りたい」という強い願いに応えるべく、救急医療体制を強化していきます。

池上総合病院の理念と未来

池上総合病院は「切れ目のない医療で地域の生活を支える社会を実現する」という理念のもと、幅広い医療サービスを提供しています。急性期の治療から、回復期リハビリテーション病棟や地域包括ケア病棟まで、地域の健康を守るための体制を整えています。さらに、2026年初旬にはハイブリッド手術室が竣工予定で、質の高い医療提供に向けた取り組みを進めています。

新型ドクターカーが地域医療に与える影響は計り知れません。今後も池上総合病院の活動に注目し、地域の皆様と共に健康な社会の実現を目指していきます。