セミナー概要
2025年9月12日(金)に、自動車産業における重要な課題を扱ったセミナー「EUの自動車リサイクル規則強化とCE移行」が開催されます。本セミナーは、在独ジャーナリストの熊谷徹氏が講師として登壇し、EUが推進する自動車リサイクルに関連する新しい規則や、それがもたらす自動車業界への影響について詳しく解説します。
1. 日時と受講方法
このセミナーは午後3時から5時までの間、Zoomウェビナーによるライブ配信とアーカイブ配信が行われます。受講者はセミナー後、2週間の間、好きな時間に視聴できるため、自身のスケジュールに合わせて参加することができます。
2. セミナーの背景と意義
2025年6月、EUの環境大臣会合において、自動車リサイクル規則(ELV規則)が強化されることが合意されました。この強化により、EUは自動車メーカーに対して、新車製造時にリサイクルプラスチックの比率を段階的に引き上げることを義務づけます。具体的には、6年以内に15%、10年後には25%を目指す方針です。この取り組みは、環境負荷軽減や資源の無駄遣いを削減することを目的としています。
3. 循環型経済(CE)への移行
EUは、循環型経済の確立に向けて着実に歩みを進めています。特に、自動車業界におけるこの移行は、廃棄物の削減だけでなく、資源の確保と経済安全保障の観点でも重要とされています。これにより、中国などの国からの重要原材料依存度を低下させる狙いもあります。
4. 自動車メーカーへの影響
ドイツの自動車メーカーは、BEV(バッテリー電気自動車)の普及や二酸化炭素排出量の削減といったモビリティの転換に関連して多くの課題に直面しています。特にリサイクルプラスチックの使用義務化によりコストが増加することが予想されています。これに対抗するため、さまざまな事業戦略や施策が必要とされています。
5. 新たな試みとリサイクル
さらに、欧州の大手OEM(主要自動車メーカー)では、BEV用リチウムイオン電池のリサイクルに取り組むプロジェクトも始まっています。リサイクルの強化は、今後の持続可能な自動車産業の基盤を支える重要な要素となるでしょう。
6. 質疑応答・ディスカッション
セミナーでは、参加者からの質問を受け付ける時間も設けられ、業界の現状や今後の動向について直接話し合う機会があります。これは、自動車業界の最新情報を得るだけでなく、専門家との意見交換を通じて深い理解を得る貴重な時間になることでしょう。
お問い合わせ情報
本セミナーについての詳細や参加申し込みは、新社会システム総合研究所のウェブサイトを訪れるか、下記の連絡先までお問い合わせください。
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