宿泊業界の新プラットフォーム「INVESTEL」始動
2025年6月、宿泊施設に特化したM&A・不動産売買プラットフォーム「INVESTEL(インベステル)」が正式にサービスを開始します。このプラットフォームは、民泊や旅館、ホテル、グランピングなど、幅広い宿泊施設の売買をマッチングする日本最大級のサービスです。宿泊業界が直面する多様な課題に対し、売り手と買い手を高い信頼性で結び付け、事業承継や物件売買を円滑に進めることが目的です。
「INVESTEL」の特徴
「INVESTEL」には以下のような優れた特徴があります。
1.
宿泊施設特化型プラットフォーム
民泊からリゾートホテル、旅館まで、さまざまな物件を選べるほか、小規模なM&Aにも対応しています。
2.
専門チームによる支援
M&Aで経験豊富なファイナンシャルアドバイザーや税理士、弁護士が在籍し、宿泊業の運営に精通しているため、業界の実情に応じたサポートが受けられます。
3.
透明性の高い交渉モデル
売り手と買い手が直接マッチングし、面談から契約交渉、書類作成、内見代行まで、専門家が全面的に支援します。
4.
事業承継後の支援
売却後の運営再編成や再生運営をサポートし、実務運営の引き継ぎなども行います。
業界が抱える課題
日本では少子高齢化や都心部への人口流入が進み、観光・宿泊業界は深刻な人手不足や後継者不在といった問題に直面しています。特に宿泊施設のオーナーたちは、経済的な苦境や設備更新の負担から、事業承継に頭を悩ませることが少なくありません。一方、インバウンド需要の回復や地方創生の動きに伴い、宿泊事業への新規参入を希望する買い手のニーズも高まっています。しかし、投資判断に必要な情報が不透明で、宿泊業界特有の構造への理解不足が、売却や購入の難しさを助長していました。
そんな中、2024年8月に一部のパートナー企業やオーナーを対象にしたクローズドサービスを開始し、2025年6月に正式なサービス開始に至りました。初期段階から多くの売買希望相談が寄せられ、このプラットフォームの必要性を実感しています。
責任者のメッセージ
Nowhere Group株式会社の中村副社長は、「宿泊施設の価値をつなぎ、持続可能な観光と地域の未来を築く」と語ります。彼は、旅館やホテル、民泊といった宿泊施設の多くが後継者不在や経営悪化に苦しんでいる現実を重視しており、INVESTELを通じて、地域経済を支える宿泊資源を次の世代に引き継ぐことを目指しています。
今後の展望
「INVESTEL」は、宿泊施設の流動化と再生を通じて、観光産業の持続的成長に貢献することを計画しています。地域ごとの課題に応じた専門的な支援体制を強化し、資金調達支援や運営再建など多面的な取り組みを進めます。また、海外の投資家や事業者と連携を強化し、多言語対応を進めることで、グローバルな宿泊M&A市場との接続を図ります。
公式情報
「INVESTEL」のウェブサイトも開設されており、詳細な情報へのアクセスが可能です。興味のある方はぜひ確認してみてください。
今後も「INVESTEL」が地域経済の活性化を支え、宿泊業界の未来に貢献していくことに期待が寄せられています。