新たなシェアモビリティ拠点「JP BAYSIDE HUB」がオープン
横浜市のメルパルク横浜跡地に、シェアモビリティ拠点「JP BAYSIDE HUB」が11月にオープンします。この新しい拠点には、世界で30カ国以上に展開される電動モビリティシェアサービスのLime株式会社が参画し、座って乗れる電動シートボード「Limeラクモ」が導入されることで、横浜の移動環境が一新される期待が高まっています。
JP BAYSIDE HUBの特徴
「JP BAYSIDE HUB」は、EV、自転車、電動キックボード、さらには歩行領域モビリティなど、様々な移動手段を集約した横浜都心臨海部最大級のハブです。この拠点の開設は、横浜市が目指す回遊性の向上や持続可能なまちづくりに大きく寄与することが狙いです。
Limeが導入した「Limeラクモ」は、座れるタイプでありながら安定性と操作性に優れ、とりわけ観光や通勤といった日常の移動において、多様なニーズに対応します。特に女性や高齢者にとっては立ち乗りタイプのモビリティが利用しづらいという課題があった中で、この新しい選択肢は安心感をもたらすことでしょう。
LimeとeBoardの連携
Limeは、2025年9月から横浜市内で展開されるeBoardとの連携を通じて、横浜の主要観光スポットである赤レンガ倉庫や大さん橋などでサービスを開始します。この取り組みにより、港湾エリアを活用した移動の利便性が高まり、観光客の回遊性も向上することが期待されています。
現在、横浜市内には帆船日本丸やマリンタワーなど、観光地や日常の移動手段として利用できる9カ所のポートが整備されています。新たに開設された「JP BAYSIDE HUB」は、既存のポートとの連携を強化する役割を果たします。
JP BAYSIDE HUBの魅力
この新しいシェアモビリティ拠点は、一般社団法人Park Line推進協議会と日本郵政不動産株式会社が共同で進める「山下公園通り周辺地区まちづくりビジョン」に基づき、よりにぎわいのあるエリアを目指して整備されたものです。モビリティポートのほかに、トレーラーハウスカフェや人工芝広場など、地域住民や観光客が集えるスペースも設けられています。
一般社団法人Park Line推進協議会の事務局長補佐である角折なな氏は、「JP BAYSIDE HUB」は横浜のまちづくりビジョンを実現するプロジェクトであり、Limeのような国際的な事業者の参画により、より多様な移動体験が創出されることを期待しています。
Limeの今後の展望
Limeの日本国内でのシェアは、現在のところ7割以上が「Limeラクモ」によるもので、特に女性や高齢者の移動手段として支持されています。この新しいモビリティは、誰もが安全かつ快適に利用できることが特徴です。今後も、Limeは地域や自治体、企業と連携して、より便利で持続可能な都市の実現に向けて取り組んでいく方針です。
利用方法も非常にシンプルで、専用アプリを通じて簡単に乗車や返却が可能です。このアプリにより、Limeのポートがどこにあるのかを確認し、スムーズに移動を楽しむことができます。
最後に
「JP BAYSIDE HUB」のオープンを機に、横浜の移動環境が進化することは間違いありません。観光客や地域住民が、このシェアモビリティを利用して、より快適な移動を楽しみながら、横浜の魅力を再発見する機会が増えることでしょう。今後の展開に注目し、ぜひこの新しい体験を試してみてはいかがでしょうか。