フィリップスの次世代MRIシステム「BlueSeal」
2026年4月、パシフィコ横浜で開催される国際医用画像総合展(ITEM 2026)で、株式会社フィリップス・ジャパンが新型MRIシステム「BlueSeal」を日本初披露します。この革新的な機器は、次世代ヘリウムフリーマグネットとAIソリューションを組み合わせ、医療現場に新たな臨床価値を提供することを目指しています。
ヘリウムの使用を大幅に削減
BlueSealが導入する「Micro-cooling technology」は、わずか7リットルの液体ヘリウムを利用し、超電導状態を維持します。これにより、従来のような継続的なヘリウム補充が不要になり、災害時や緊急事態でも迅速に検査を行える体制が整います。この技術は、液体ヘリウムの調達が難しい今の時代においても、安定した検査環境を提供することができます。
高性能を支える新しい冷却技術
「Efficient Shield Cryostat」技術は、マグネット内部の金属量を削減し、熱流入と渦電流を抑えることを実現しました。これにより、高負荷の撮像や広範囲撮像でも安定した静磁場と高いグラディエントパフォーマンスが保たれるため、診断画像の質が向上します。
AIによるワークフローの最適化
内蔵されたAIシステム「SmartExam」は、検査の80%で自動プランニングを可能にし、効率と標準化を実現します。新たに追加された「SmartHeart」機能では、心臓MRIの複雑なプランニングを3Dサーベイ画像から迅速に行うことができます。これにより、オペレーターの専門性を引き出しながら、負担を軽減することが期待されます。
さらに、Dual AIエンジン「SmartSpeed Precise」により、撮像時間を最大67%短縮し、画質を最大80%向上させることが可能です。これにより、診断情報を短時間で得られるようになり、特に救急でのMRI検査において、その効率性が大幅に向上します。
患者体験の向上を目指した新技術
「Smart Fit Coil」と呼ばれる新しいコイルブランドも搭載されており、従来よりも軽量で、フレキシブルなセッティングが可能です。これにより、検査準備時間の短縮が図られ、オペレーターと患者双方にとっての負担が軽減されると期待されています。
また、新たに追加された心臓アプリケーションには、Cine Free breathingやMotion Correctionなどがあり、息を止めることが困難な患者の検査においても再撮像のリスクを低減します。これらの新技術は、確実な診断情報を提供することに貢献し、結果として臨床価値の向上につながります。
フィリップス・ジャパンの持続可能な未来
フィリップス・ジャパンは、1953年に設立されて以来、革新を追求し、医療技術のリーディングカンパニーとしての役割を果たしています。もともと医療機器の開発から始まったこの企業は、今やヘルスケアテクノロジー、パーソナルヘルスなど多岐にわたる領域でビジネスを展開しています。
「BlueSeal」によって、フィリップスは最新の技術を駆使し、医療の現場に新たなソリューションを提供することが期待されると同時に、持続可能で安定した医療環境の確立に向けた一歩を踏み出します。