パナソニック ホームズが経理業務を革新
業務改善の背景
「はたらいて、笑おう。」をコンセプトに持つパーソルビジネスプロセスデザインは、2019年10月からパナソニック ホームズに対し、経理向けデジタルソリューションサービスを導入しました。
パナソニック ホームズでは、経理部門のリソース削減と本社への業務統合を図ることを決定。それに伴い、従来の経理業務を約30名で運営していたものを半分に減らす必要がありました。しかし、独自に開発した経理システムの柔軟性が低く、機能追加や改修に高コストがかかるという課題がありました。
支援内容と自動化のプロセス
この難題を解決するため、パーソルビジネスプロセスデザインは、経理業務の全プロセスを見直し、自動化の方向への移行をサポートしました。コンサルティングから始まり、業務整理やRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を活用し、最終的には運用・保守までを包括的に支援しています。
具体的には、手作業でのプロセスを、RPAやVBA(Visual Basic for Applications)、グループウェアの組み合わせで自動化。このアプローチでは、新しいシステムの導入を避けながら、既存のものを最大限に利用することができました。
この新たな取り組みにより、130の経理プロセスが効率化され、年間で15,000時間の作業時間削減に成功しました。手動で行っていたデータ整形やダウンロードなどの業務をRPAやVBAに任せることで、よりコア業務に注力できる時間が生まれました。
自動化の具体例
1.
銀行振込入金関連業務
- 従来は経理担当が営業へ入金情報をメール通知していましたが、RPAを使って自動化を実現しました。入金予定と実績の照合も自動化し、全ての処理が人の手を介さず行えるシステムが構築されています。
2.
電子決済関連業務
- 請求書情報のデータ連携や入金情報の登録を全自動化。これにより、業務負荷が軽減されました。
作業時間は最大で20分の1に短縮され、業務の効率化が図られています。例えば、入金予実の通知や突合、仕訳登録がRPAによって自動的に実施されます。従来の手作業では対応できなかったデータ件数にもスピーディに対応できる環境が整いました。
今後の展望
パナソニック ホームズは今後、経理部門だけでなく他部門への自動化の拡大を視野に入れています。更なる業務効率化のために、AIやデータ分析の導入も計画しています。
関係者の声
パナソニック ホームズ経理部の大西真美様は、パーソルビジネスプロセスデザインの一貫した支援がスムーズなプロジェクト推進に寄与したと評価。実装までのフローが迅速で、改善策も多角的に提案されたことが、今回の成果に繋がったと述べています。
今後も両社の連携を深め、持続可能な業務の実現を目指してまいります。
【参考リンク】