KKRとSingtelがST Telemedia Global Data Centresを買収、長期的なデジタルインフラ投資を推進
企業価値138億SGDのデジタルインフラ投資
2026年2月4日、シンガポール発のニュースで、国際投資会社KKRとシンガポールを代表する通信企業Singtelが共同で、ST Telemedia Global Data Centres(STT GDC)の残る82%の持分を66億シンガポールドル(約51億米ドル)で買収する契約を締結した。この取引により、企業価値は約138億シンガポールドル(約109億米ドル)に達する見込みだ。
この動きは、デジタルインフラへの投資を拡大し続けるKKRとSingtelの戦略的なパートナーシップの強化を意味している。今後、KKRの出資比率は75%、Singtelは25%となり、双方のシナジーが期待される。実際、コンソーシアムは2024年にも17.5億シンガポールドルをSTT GDCに出資しており、これは東南アジアのデジタルインフラ投資としては最大規模のものだった。
STT GDCの成長と展望
STT GDCは、2014年にST Telemediaによって設立され、シンガポールを本拠地に持ち、アジア太平洋地域、英国、そして欧州の12市場において総設計容量2.3GWを誇るデータセンタープラットフォームを展開しています。AIやクラウドサービスの需要が加速する中、データセンターの役割はますます重要度を増しており、同社は高品質なコロケーションや接続性、そして24時間365日のサポートといった重要なサービスを提供しています。
KKRのデジタルインフラ責任者、デイビッド・ルボフ氏は、「デジタルインフラは、長期的な投資テーマとして見ても非常に魅力的である」とコメントしており、STT GDCが持つ多様な拠点と優れた成長ポテンシャルが注目されています。デジタル・エコシステムの中で、クラウドコンピューティングやデータ利用型アプリケーションが進化し続けることで、デジタルインフラの需要は増加していくと考えられています。
戦略的パートナーシップの重要性
SingtelのCFO、アーサー・ラン氏は、「今回の買収は当社のデジタルインフラ事業を大きく拡大するための重要な一歩で、新たな市場機会に触れられる」と強調しています。この買収を通じて、Singtelはグローバルなデータセンタープレーヤーとしての地位を確立し、資本効率を向上させることでさらなる成長を目指しています。
また、ST TelemediaのCEOスティーブン・ミラー氏も、「今回の取引はSTT GDCの成長に最適な条件を整えるものであり、データセンター業界での競争力向上に寄与する」と述べています。
規制承認を経て取引完了へ
この取引は、今後、規制当局の承認などの通常の手続きを経て、2026年後半までに完全に完了する予定だ。KKRはアジア太平洋インフラ戦略を元に、この投資を行っており、今後のデジタルインフラ市場でのリーダーシップを期待されています。
デジタルインフラへの需要が拡大する中、KKRとSingtelの戦略がどのように進展していくのか、業界関係者たちの注目が集まる。