2025年8月のbossjobレポート
2025年8月、グローバル求人プラットフォーム「bossjob」を運営するYolo Technology株式会社が、日本国内の新規登録企業および求職者のデータを発表しました。このレポートは、外国人求職者の職種や業種への意向がどのように変化しているかを示す重要な資料です。
外国人求職者の職種選択
8月の結果から、外国人求職者のキャリア志向がITだけでなく、さまざまな専門職や管理系職種にまで及んでいることが分かります。特に、IT分野への関心が高まっているものの、ホスピタリティや管理系といった幅広い分野での志向が急激に増加しています。これまでよりも多様なスキルを持つ求職者が、日本での雇用機会を活用しようとしている現れといえるでしょう。
新規登録企業の業種
新規に登録された企業の業種として、「情報通信(IT)」が46%を占め依然としてトップですが、小売業や製造業など、他の業種も増えてきています。特に、小売業は17%、製造業は8%に達し、外国人求職者の受け入れが多岐にわたるようになってきました。この変化は、IT領域を超えた外国人材によるタレントプールの拡大を示唆しています。
求人市場の動向
求人の面でも、ITエンジニア職の割合が53%に達し、再び過半数を超えました。この現象は、秋以降に予定されているプロジェクトの拡大を受け、即戦力エンジニアの求められる状況が加速していることを反映しています。また、プロジェクトマネージャー職のニーズも高まりを見せており、マネジメント層の求人数も徐々に増加しています。
一方、バックオフィスや顧客対応系の職種も、それぞれ安定した求人状況が続いています。営業職やクリエイティブ職、さらに事務職も堅調に寄与しており、外国人材が活躍できる職場はますます多様化しています。特に、介護や接客、販売業といった現場系職種でも需要が高まり、地域の特定技能ニーズに呼応しています。
求職者の志望傾向の変化
求職者側の動向をみると、ITエンジニアを狙う求職者が23%と、前月から大幅に増加しています。この傾向は、日本におけるIT業界の強い需要と一致し、外国人求職者がより専門的なスキルやキャリアを求めていることの表れです。また、事務職やマーケティング職への関心も増加しており、特にマーケティング職は前月比で急上昇しました。
まとめ
2025年8月のbossjobレポートは、外国人求職者が労働市場でますますキャリア志向を強めていることを示しています。ITエンジニアへの関心が高い一方で、専門職や管理関連の職種への志向もまた拡大していることから、日本企業がグローバルな人材をどう活用するか、さらなる挑戦が求められています。今後、bossjobは求人企業と求職者のマッチングを通じて、日本の人材不足解消に貢献していく姿勢を強化していくことでしょう。