三井不動産のららぽーと安城にAI技術導入、観覧者数や車両データを解析

三井不動産のららぽーと安城にAI技術が導入

2025年4月18日、愛知県安城市に新たにオープンする「三井ショッピングパークららぽーと安城」では、ニューラルグループ株式会社の最先端AI技術が導入され、観覧者数のカウントや来場車両の動線を解析するシステム「デジフロー」と「デジスルー」が設置されました。この取り組みは、混雑状況の把握や来場者の動向分析に役立つもので、商業施設にとって重要なデータを提供することが期待されています。

「ららぽーと安城」とは

「ららぽーと安城」は、愛知県内初出店の31店舗を含む215店舗が揃った4階建ての大型商業施設です。雨天でも楽しめる大屋根付きの約3,800㎡のルーフトップパークや、1,000人以上が収容可能なスタジアムコートを完備しており、家族連れや幅広い世代にとって魅力的な時間と空間を提供します。また、総合的に約3500台を収容できる駐車場も整備され、利便性も高まっています。

AI技術の導入

ニューラルグループは、スタジアムコートとルーフトップパークに合計28台の観覧者カウント用カメラを設置。このカメラは、来場者数をリアルタイムで把握し、データをグラフ化して簡単に確認できるほか、CSV形式でのダウンロードにも対応しています。これにより、過去のイベントの効果を測定したり、今後のイベント企画のためのデータとして利用できるようになります。

さらに、駐車場では、来場した車両のナンバープレート情報を取得する「デジスルー」が導入されています。この技術により、来場車両の地域別の傾向分析や滞在時間、施設内での動線などが把握できるため、駐車場の運営やマーケティング施策に役立ちます。

エッジAI技術の特長

「デジフロー」や「デジスルー」の導入が進む背景には、エッジAI技術の高い安定性と運用精度があります。ニューラルグループは、最先端の深層学習アルゴリズムを小型の機器に搭載し、クラウドに依存しないシステムを構築。これにより、高いセキュリティを保ちながら、コストを抑えた運用が可能となっています。

また管理者用のWEBUIはシンプルなデザインで、リアルタイムのデータ確認が容易に行え、日々の業務に役立てられます。