テックタッチ株式会社が発表した調査研究報告書は、今後のバックオフィスのデジタル化に向けた重要な一歩となります。この報告書は、大阪市と連携した4つの観点から実施された実証結果をまとめたものであり、特に「ラストワンマイル」問題に焦点を当てています。これにより、システム導入後の定着化における課題へのアプローチが明確になりました。
バックオフィスDXのための調査報告書の概要
テックタッチが運営するデジタルアダプションプラットフォーム(DAP)は、業務システムの導入以降に見られる習熟度やガバナンスの強化に貢献するとされています。この報告書は、2025年の連携協定に基づき、大阪市のデジタル統括室と共同で開発され、全国の自治体に向けての知見提供を目的としています。
実証の目的と観点
実証は令和7年10月から半年間実施され、以下の4つの観点からデータを収集しました。
1.
習熟コストの低減: 操作ガイドをシステム内に実装することで、職員がシステム操作にかかる負担を軽減できるか
2.
ガバナンスの強化: 入力制御を実装することでミスを減少させ、内部統制を強化できるか
3.
現場主導の改善: 職員が自発的にシステムUIを改善できるか
4.
チェンジマネジメント: 大規模なシステム移行における職員への適応支援がどう行えるか
実証結果のまとめ
この半年間の実証を経て、各観点において多くの有益な結論が得られました。
1. 操作ガイドによる習熟コストの低減
職員の87%がシステム操作時に「つまづき」を経験しており、操作ガイドが必要であることは明らかです。操作ガイドを画面に表示することで、従来のマニュアルや他者への相談といった見えないコストを減少させることができるという技術的有効性が確認されました。
2. 内部統制の強化
入力制御をシステム側で担保することにより、職員の注意に頼るだけでなく、ミスを減らす仕組みが実現可能であることが検証されました。これにより、円滑な業務運営が期待されます。
3. ノーコードによる現場主導の改善
従来のSIerによる修正は高コストである一方、テックタッチのDAPを用いることで職員自身がノーコードで即座に改善が行えるようになることが確認されました。これにより、コストと時間を大幅に削減し、業務の現場が主体となる運用モデルが実現できると期待されています。
4. チェンジマネジメントへの準備
大規模システム移行に備えた教育や業務のフィット感を高める為の技術的な知見が得られましたが、実際の移行でどれだけ寄与できるかは今後の課題として整理されています。
未来への展望
大阪市は令和10年1月に予定される大規模システム移行に向けて、本実証で得られた知見を最大限に活用していく方針です。テックタッチもその成果を全国の自治体に広げ、現場主導のシステム運用を支援することを目指します。職員が市民との対話に専念できる環境を構築し、持続可能な自治体DXの実現に貢献してまいります。
DAP「テックタッチ」について
テックタッチは国内で最も広く使われているデジタルアダプションプラットフォームであり、特にノーコードの特性を活かして操作ガイドの実装を容易にしています。その結果、システム利用者がスムーズに業務を進めることができる環境を構築しています。
このように、テックタッチが提供するテクノロジーは、今後の自治体運営や業務のデジタル化において重要な役割を果たすことが期待されているのです。