新刊『発達が気になる子の感覚を育てるあそびの処方箋』が発売
株式会社翔泳社から、新たに『発達が気になる子の感覚を育てるあそびの処方箋』が2025年3月17日に販売されます。この書籍は、運動や生活、そして言葉の発達に関する悩みに対処するための、100種類以上の感覚遊びを専門家の視点で丁寧に紹介した一冊です。
子どもの成長を支える「感覚あそび」
親として子どもを育てる中で、他の子どもと比べて気になる瞬間は少なくありません。「発語が遅い」「好き嫌いが多い」「手先が不器用」といった悩みがその一例です。これらの問題の背後には、子どもの身体や心の発達に起因することが多いのです。たとえば、「言葉が不明瞭である」という場合、口周りの筋肉が未発達である可能性があるのです。
著者はシュタイナー治療教育を専門とする教育者で、保育現場でのカウンセリングも手掛ける山下直樹氏。本書では、「遊びを通して感覚を育てる」という視点から、様々な心配事に対しての具体的なアプローチを提案しています。
本書の構成
本書は、理論編と実践編に分かれています。
第1章:理論編
シュタイナーの治療教育の概念を基に、子どもの発達において重要な4つの感覚について詳しく解説します。その4つの感覚とは、触覚、生命感覚、運動感覚、平衡感覚です。これらの感覚の理解を深めることで、子どもたちの発達を促すための基盤を築きます。
第2章~第4章:あそび編
次に、様々な心配ごとについて具体的な遊びを紹介します。
「歩かない」「じっとできない」「手先の不器用さ」など、運動機能の発達に不安がある子どもへのアプローチ。
「寝つきが悪い」「好き嫌いが多い」「トイレに行かない」という悩みを抱える子どもを助ける遊びを提示します。
発語が遅かったり、会話が成立しにくい子どもに対する有効なアクティビティも掲載しています。
これらの遊びは、0歳から7歳までの子どもを対象としており、その年齢や発達に応じて無理なく楽しむことができます。親子で一緒に取り組み、楽しく遊びながら感覚を育んでいきましょう。
誰におすすめ?
本書は以下のような方に特におすすめです。
- - 他の子どもと比べて、自分の子どもの様子が気になる方
- - 3歳児健診で「要観察・要フォロー」とされた方
- - 療育に通っていないが子どもの成長に不安がある方
- - 子どもに関わる保育士や教育者の方
書籍情報
- - 書名: 発達が気になる子の感覚を育てるあそびの処方箋
- - 著者: 山下 直樹
- - 発売日: 2025年3月17日
- - 定価: 2,420円(税込)
- - 判型: B5・160ページ
全国書店やオンラインでお求めできます。詳しくは以下のリンクをご覧ください。
著者のプロフィール
山下直樹氏は名古屋短期大学保育科の教授で、保育カウンセラー及び臨床心理士です。彼の実績として、障害児福祉における支援活動や、保育現場での豊富な経験があります。これまでの著作には子どもの発達や保育に関する多くの書籍があります。
この新刊は、気になる発達の課題を抱えるお子さんを育てる親や教育者にとって、大変有用な情報源と言えるでしょう。