芸大生の進路意識、就職希望者が約7割に
株式会社芙蓉エデュケーションズが運営する「ISCA TOKYO」が、芸術大学に在籍する20代の男女を対象に実施した「芸大生のキャリア意識に関する調査」の結果、驚くべきことに、卒業後に企業への就職を希望する芸大生が約7割に達することが明らかになりました。この調査結果は、近年の働き方の変化を反映したものといえます。
近年の芸大生の状況
芸術大学で学ぶ学生たちの間でも、安定した収入を得ることへの意識が高まっています。これまでの「創作一筋」という発想から、実社会での働き方を模索する流れが生まれています。調査結果によると、約67.6%の学生が企業での就職に何らかの希望を持っています。この傾向は、芸術分野での収入に対する不安や、将来に対する不透明感によるものと考えられます。
創作活動と仕事の両立への関心
また、調査では芸大生の約72.2%が、創作活動と企業での仕事を両立することに関心を持っているということが明らかになりました。自身のクリエイティビティを大切にしつつ、安定して生活したいという願いが強まっていることが伺えます。企業に就職しながら、自らのアートを続けていく意向を持っている学生も多く、両方を実現したいという思いを抱いていることがわかります。
理想の働き方としての企業就職
理想の働き方として「企業に就職し、クリエイティビティを活かせる仕事に専念する」という回答をした芸大生は23.6%で、同率の「企業に就職し、創作活動も続ける」という選択肢も同じくらいの支持を得ています。多くの芸大生は、単にアート活動を続けるだけでなく、ビジネスとして成立させたいという意識があるようです。これからのキャリアをごく確かなものにするためには、こうした視点も必要かもしれません。
企業就職希望の最大の理由
企業への就職を希望する理由としては、「安定した収入・生活基盤を確保したいから」が58.5%と圧倒的な支持を集めています。これは、経済的な理由からクリエイティブな活動を続けるための生活安定を求めている現れです。さらに、収入の不安定さや孤独感を感じながら創作活動を続けることには、多くのリスクを伴うことも理解されています。
就職時に重視するポイント
企業へ就職する際に重視する点は、1位が「興味のある分野・業界であるか」で37.3%、次いで「職場の雰囲気・人間関係が良いか」が36.4%、3位が「給与水準・賞与が高いか」で34.8%という結果になっています。芸大生は、もちろん自分のクリエイティビティを最大限に活かせる環境を求めているものの、労働条件や人間関係についても敏感に反応していることが伺えます。
将来に感じる課題
キャリアに対する懸念としては、「生活費を稼ぐことへの不安」が39.8%、続いて「芸術分野での収入の不安定さ」が37.7%となりました。このような金銭面の不安は、特に将来設計を考える上で無視できない要素です。
まとめ
今回の調査結果から、芸大生が新たなキャリア意識を持っていることが浮き彫りになりました。彼らは安定した生活基盤を維持しつつ、自らの創作活動を続けたいと考えており、そのために企業への就職を希望しています。さらに、「ISCA TOKYO」は、そうしたニーズに応えるため、世界で活躍できるような基盤作りをサポートします。
最先端の教育環境を提供する「ISCA TOKYO」では、英国の現役デザイナーから直接の指導を受けられる特別授業や、オンライン授業など様々な形式で教育を行っています。目指すべき未来に向けて、しっかりと準備を進めていきましょう。