歯科医院に通わない日本人が増加中！口腔健康の現状を探る

最近の調査結果から、全国で多くの人が歯科医院に足を運ばない現実が浮き彫りになりました。この調査は、オーラルライフプロジェクトが実施したもので、20代から60代までの男女4,700人に対し、口腔内の健康状態や歯科医院に対する意識を探るものでした。

調査結果の概要

調査によると、全体の38.7%が口腔内に何らかの違和感を持っており、年齢層が高くなるほどその比率は上昇する傾向にあります。特に悩みの内容としては「歯石」「歯の色」「口臭」が上位を占めていました。若者層では「歯の色」や「口臭」を気にする一方で、高齢層は「歯石」や「歯ぐき」の悩みが多いという傾向があります。

歯科医院の利用率

さらに、過去半年以内に歯科医院を訪れたのはわずか43.1%という結果が示されています。地方別に見ると、岐阜県が59.0%と高い一方、和歌山県と茨城県は34.0%と低迷しています。これは口腔内の健康に対する意識の差が影響しているのかもしれません。興味深いことに、約4人に1人が「5年以上」も歯科医院に行っていないことが明らかになり、特に滋賀県ではその比率が63.6%に達しました。

歯科医院へのネガティブイメージ

53.6%の人が歯科医院に通うことに対してネガティブな感情を抱いており、この「痛い」というイメージが多くの人々に残っています。調査の結果、最も多かった理由は「小学生の頃からこの印象を持っている」という回答でした。このことが、現在でもその人が歯科医院を訪れる頻度に影響を与えていることが推測されます。

口腔健康の重要性

調査を監修した築山鉄平先生によると、「定期的なメンテナンスは非常に重要であり、日本ではその意識が高まっているものの、海外と比較すると未だ進んでいない」と警鐘を鳴らしています。

予防歯科治療が浸透すれば、口腔健康の向上は期待できるものの、国民の意識改革も必要です。特に、歯科医院に行くことが習慣化しないと、口腔内の問題が将来的に広がるリスクは高まる一方です。私たち全員が意識を変え、積極的に歯科医院を訪れることが求められています。

まとめ

オーラルライフプロジェクトのこの調査は、日本における口腔健康の課題を鮮明に示すものであり、今後は歯科医院へのアプローチの仕方や、健康教育の重要性が一層浮き彫りになってくるでしょう。歯科医院へのネガティブなイメージを打破し、定期的な通院を促進させることが、口腔健康を守るための第一歩となります。私たち一人ひとりが、健康な口腔環境を手に入れるためにできることを考え、行動することが大切です。