運転と認知機能
2025-09-09 16:34:29

高齢者の運転安全を支える新アプリ『MOGI』が導入

高齢者の運転安全を支える新アプリ『MOGI』が導入



高齢化社会が進む日本において、高齢者の運転に関する課題はますます重要なテーマとなっています。最近、日本テクトシステムズ株式会社が開発したアプリ『MOGI』が川崎医科大学附属病院の認知症疾患医療センターに導入されることになりました。このアプリは、高齢者が運転免許を更新する際の認知機能検査を簡略化し、自分の認知機能を手軽にチェックできるツールとして注目されています。

高齢社会における交通安全の取り組み



川崎医科大学附属病院では、「リアルワールドでの認知機能と道路交通」の研究を進めています。この研究の目的は、認知機能の低下が高齢者の運転リスクに与える影響を科学的に分析し、安全運転を維持するための有効な評価指標を確立することです。『MOGI』の導入により、同病院はこの研究の進展に寄与し、高齢者が安心して自動車を運転し続けるための体制を整えることを目指しています。

『MOGI』で簡単な認知機能チェックを



『MOGI』は、タブレットを使用した認知機能検査をアプリ上で体験できるサービスです。このアプリは一人でも簡単に操作でき、使用後は自分の現状を理解する手助けになります。川崎医科大学附属病院では、入院患者だけではなく、地域の一般利用者も利用できるよう、患者図書室に『MOGI』を設置しており、自由に利用できる環境が整っています。

この取り組みは、自身の認知機能を知る第一歩となり、もの忘れ外来への受診を促す良いきっかけとなっています。利用者からは「MOGIの体験ができてよかった。認知機能について考えるきっかけになった」との声も多く寄せられています。

日本テクトシステムズのビジョン



日本テクトシステムズは、「~for peaceful aging~」というコーポレートメッセージを掲げ、すべての人が安心して年を重ねられるような社会を目指しています。認知症の方が穏やかに生活できる環境を整えるために、高齢者向けの様々なヘルスケアアプリや医療機器を開発しています。『MOGI』はその一環として、医療現場や地域社会における認知機能のチェックを効率的に行える仕組みを提供しています。

認知症疾患医療センターの活動



川崎医科大学附属病院の認知症疾患医療センターは、2012年から岡山県内で認知症の診療とその周辺の活動を行っています。専任医師が認知症の原因を正しく診断し、個々の患者に応じた治療方針を決定します。さらに専門職向けのセミナーや一般向けの認知症啓発イベントも開催し、地域全体での認知症に対する理解を深める活動を推進しています。

このように、『MOGI』は高齢者の運転免許更新をサポートし、さらに地域社会における認知症啓発活動にも貢献しているのです。高齢者が安心して運転を続けられる環境作りに向けて、今後さらに期待される取り組みとなっています。


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