コープデリグループがAIによる発注業務自動化の実証実験を開始
株式会社DATAFLUCTが、コープデリ生活協同組合連合会と協力して全143店舗で自律型店舗運営AIソリューション「Airlake Retail Agent」を導入する実証実験を開始した。この取り組みは、商業流通の発注業務を根本から見直すもので、AIの導入によって効率化と持続可能な経営が期待されている。
背景:構造的な課題と人手不足
コープデリグループにおける発注業務では、過去に構造上の問題があった。それは、来客数の予測から最終的な発注数の決定までのプロセスが3段階に分かれていたため、情報の共有が難しいこと。さらに、発注業務が商品カテゴリー別に担当者によって行われており、分断が生じていた。これによって、繁忙期における人手不足が今後の運営にリスクを与える要因とされていた。
AILake Retail Agentによる自動化プロセス
本実験では、「Airlake Retail Agent」が活用され、発注業務の自動化が進められる。具体的には、2段階での需要予測が行われ、AIが日別・店舗別に来店客数を予測。そのデータを基に商品の販売数を算出し、実際の発注数を様々な要素を加味して自動的に決定する仕組みだ。これにより、発注業務は大幅に効率化され、ヒューマンエラーのリスクも軽減されることが期待されている。
2026年1月からは、特に効果が見込まれる日配、グロサリー、惣菜の需要予測の精度向上を目指して試験運用が始まり、その後2026年10月からは一部の店舗でのAI自動発注テストが導入される。このシステムは2027年3月から全店舗に拡大され、最終的には全ての商品の自動発注を視野に入れている。
コープデリグループのDX推進の重要性
コープデリ生活協同組合連合会の本間 伸裕常務執行役員は、この取り組みが『攻め』のデジタルトランスフォーメーション(DX)において重要であると強調した。業務効率化だけでなく、魅力ある売り場づくりや組合員の生活水準の向上に資する基盤を築くことを目指しているという。
本プロジェクトは、構想から3年を経て始動したもので、AIを活用した完全自動発注システムの実現を目指すと同時に、その先にあるデータに基づく経営の変革を念頭に置いている。
まとめ
AI技術の導入によって、コープデリグループは発注業務に変革をもたらそうとしています。持続可能性を重視した経営に向けた取り組みは、他の企業にとっても参考になるモデルケースとなるでしょう。この進展を見逃せません。