JALオーベルジュ富良野、2026年冬に北海道中富良野町に新たに開業

JALオーベルジュ富良野、2026年冬に北海道中富良野町で開業

日本航空株式会社（JAL）は、株式会社日動と連携し、北海道中富良野町に新たな魅力をもたらすオーベルジュ「JALオーベルジュ富良野」を2026年の冬にオープンします。これは、北海道の自然や食材を楽しむための先進的な宿泊施設として期待されています。

オーベルジュの新しい形

オーベルジュとは、宿泊と食事を融合させた宿泊施設のことを指し、フランスが発祥です。このスタイルは旅行者に食文化を体験させる特別な滞在を提供します。「JALオーベルジュ富良野」では、ミシュラン一つ星シェフの石井誠氏が監修したレストランで、地元の旬の食材を使った料理を楽しむことができます。シェフには、富良野市出身の谷章太郎氏が名を連ね、地元の特産物を活かした料理を提供します。

このオーベルジュの特長は、ただの宿泊施設ではなく、訪問者に真の北海道の食文化を体感させ、地域経済を活性化させる目的を持っています。地元の人々とのつながりや、北海道を訪れる旅行者との新しい「関係」を築くことを目指しています。

開業に向けた準備

2023年7月、JALと中富良野町は連携協定を締結し、このプロジェクトの立ち上げを発表しました。このオーベルジュは、観光シーズンが偏りがちな北海道においても、通年で人流を創出し、地域課題の解決に向けた挑戦を行います。

「JALオーベルジュ富良野」は2025年10月から建設が始まります。開業日の設定は2026年12月ですが、公式Webサイトは2026年6月頃に公開予定となっています。観光客を受け入れる準備が整う前に、地域の方々とのコミュニケーションを大切にし、地域に根ざした運営を目指します。

今後の展望

このプロジェクトは中富良野町に留まらず、北海道全体に広げる計画があります。いずれは道内の他の地域でも「JALオーベルジュ」の展開が期待されています。北海道の特色である「食」を探求し、新しい観光モデルを確立することを目指しています。

地元の声

日本航空の北方支社長、林浩一氏は、「JALオーベルジュ富良野で多くの皆さまに食と体験を主役にした滞在を楽しんでいただけることをとても嬉しく思っています。地域の皆様と協力し、オーベルジュを新たな文化に育て上げ、観光価値の向上を図りたいです」とコメントしています。また、中富良野町の小松田町長は「このオーベルジュが当地の持続可能な観光地域づくりや産業発展にどれだけ寄与するかとても期待しています」と語ります。