日本ストライカー、革新的な人工骨充填材「CBF」を2025年に販売開始
日本ストライカー株式会社は、2025年7月に人工骨充填材「CBF(Cotton Bone Filler)」の販売を開始することを発表しました。この製品は、四肢の骨折によって生じた形状の不整合を柔軟にカバーする新しい材料です。
「CBF」の特長
CBFは、繊維が絡まり合った綿のような構造をもち、通常のブロック状や顆粒状の人工骨に比べ、形状を自在に調整することができます。この特性により、粉砕骨折のような不整形な隙間にも、しっかりと埋め込むことが可能です。さらに、CBFは血液や骨髄液をよく保持し、骨の再生環境を整える効果も期待されています。これにより、特に自家骨の移植が難しい症例において、代替材料としての利用が見込まれています。
また、CBFは体内で徐々に吸収され、骨組織に置換されるため、一時的な充填だけでなく、長期的な骨再生をサポートします。特に、骨の再生力が低下している高齢者にとっても適切な選択となるでしょう。
多用途の補填力
加えて、CBFはチッピング(意図的に細かくした骨)と組み合わせて使用することで、その補填力をさらに強化することが可能です。これにより、適用症例の範囲が広がり、専門医たちにとってありがたい選択肢となります。
インプラントとの連携
2025年6月に発売される予定のバリアックス2橈骨遠位端用ロッキングプレートなどのインプラントと同時に使用することも想定されています。インプラントに補填材を組み合わせることで、治療の効果を高めることを目指しています。
医療現場への期待
日本ストライカーは、医療現場のニーズに応えるべく、トータルソリューションの提供に力を入れています。この新製品の開発は、日本国内での提携に基づいており、多くの患者に質の高い医療を提供し続けるための一環です。
日本ストライカー株式会社とは?
日本ストライカーは、米国のストライカーコーポレーションの日本法人であり、医療テクノロジー分野でのリーダーとして、さまざまな医療機器やサービスを提供しています。整形外科や脊椎関連など幅広い分野で、毎年1億5千万人以上の患者への貢献を目指しています。そして、今後も新たな技術や製品の開発を通じて、医療の向上に取り組んでいきます。
詳しい情報は公式サイトwww.stryker.com/jpをご覧ください。
製造販売業者:ORTHOREBIRTH株式会社
販売名:レボシス-JS
医療機器承認番号:30300BZX00095A05