インドに半導体向け水処理ソリューション会社を設立、クリタが新たな拠点へ
インドにおける新しい水処理会社の設立
栗田工業株式会社は、インド共和国に新たな事業会社、Kurita Membrane India Private Limitedを設立しました。この会社は、Membrane Group India Private Limitedとの共同プロジェクトで、主に半導体産業をターゲットにした水処理ソリューションを提供することを目的としています。水処理の専門知識を活かし、インドの急成長する電子産業のニーズに応える企業として期待されています。
背景にある市場の変化
最近では、生成AIの普及などにより半導体の需要が急増しています。これに伴い、インド政府は企業誘致を強力に押し進め、国内外の半導体関連企業への投資が活発化しています。この流れの中、インドの半導体市場は2020年の150億ドルから2026年には640億ドルを超え、2030年には1,100億ドルに達すると予測されています。シンクタンクNITI Aayogが発表した10年のロードマップでも、2035年までに1,200〜1,500億ドル規模の半導体バリューチェーンの構築が目標に掲げられています。
クリタグループの進出
クリタグループは、日本国内だけでなく東アジア、北米、欧州で水処理ビジネスを展開しており、今回のインド進出もその一環です。特に半導体製造プロセスにおいて不可欠な超純水の製造や排水処理に関して多様なソリューションを提供しています。日本での成功事例をもとに、インド市場にも貢献することを目指しています。
本JVの概要
Kurita Membrane Indiaの本社はハリヤナ州グルグラムに位置しており、2026年4月11日に設立されました。資本金は348,840,000インドルピー(約6億円)で、栗田工業が51%、Membrane Groupが49%の株式を保有します。事業内容は、用水や排水処理装置、超純水システム、排水回収や資源回収のソリューションに特化しており、設計から製造、販売、設置まで幅広いサービスを提供します。
目指すべきゴール
Kurita Membrane Indiaは、今後、インド市場における水処理、排水回収、資源回収などの高度な技術やサービスを提供するパートナーとなることを目指しています。Membrane Groupの現地ネットワークと、クリタの世界的な技術力を融合させることで、インド半導体産業における強力なプレイヤーとしての地位を確立していく予定です。
また、2024年からはKurita AquaChemie India Private Limitedを通じて水処理薬品の販売も開始し、さらに事業基盤の強化に繋げていく考えです。
まとめ
クリタグループは、この新たな事業展開を通じてインド市場における認知度を高め、持続可能な社会の構築に向けた貢献を目指していきます。半導体産業の成長にともない、クリタグループが提供する水処理ソリューションは、今後ますます重要な役割を担っていくことでしょう。