上越新幹線での顔認証改札機、2025年実証実験開始

上越新幹線で顔認証改札機の実証実験へ

JR東日本は、中長期ビジネス成長戦略「Beyond the Border」に基づき、昨年12月に発表した「Suica Renaissance」の推進の一環として、顔認証技術を用いた改札機の実証実験を行うことを発表しました。この実証実験は、2025年の秋頃から2026年の春頃にかけて、新潟駅と長岡駅において実施されます。

実証実験の詳細

この実証実験では、2種類の顔認証改札機が導入されます。その目的は、乗客がきっぷを取り出したり、Suicaカードをタッチすることなく、快適に改札を通過できるようにすることです。特に、大きな荷物を持っている方やベビーカーを使用する利用者にとって、その利便性が大きく向上します。また、国内外の観光客にも使ってもらえるような改札機の開発が進められていきます。

実施内容

- 実施時期：2025年秋頃～2026年春頃（予定）
- 実施駅：新潟駅と長岡駅各駅に1通路ずつ設置
- 対象者：新潟駅と長岡駅の間の新幹線定期券（Suica FREXまたはSuica FREXパル）を持っている方
- 主な評価項目：

- 改札機の顔認証技術の精度確認
- 設置環境における実証確認
- 改札通過時の「歩行者の速度」や「カメラとの距離」も分析

このプロジェクトは、JR東日本メカトロニクス、NEC、パナソニックコネクトとの共同開発によって実施されます。また、実証実験の詳細やモニター参加者の募集は2025年夏頃に案内される予定です。

利用者の声

顔認証改札機の導入により、スムーズな移動が期待される新幹線利用者からは、早くこのシステムを使ってみたいという声が多く寄せられています。特に、旅行者やビジネスマンにとって、手続きが簡略化されることは大きなメリットでしょう。

今後の展望

今回の実証実験の結果を受けて、JR東日本は顔認証の対象を拡大する計画です。例えば、大人の休日倶楽部の会員を対象とした実験や、新幹線eチケットの導入を検討しています。将来的には、2027年春頃に在来線での実験も行われる予定であり、10年以内にウォークスルー改札の完全実現を目指しています。

無人改札機の導入は、利便性を高め、旅行や通勤に新しいスタイルをもたらすことでしょう。次世代の交通インフラの整備が、今後のJR東日本に期待されます。