新しい防災ツーリズムの始まり
2025年3月10日、東武トップツアーズ株式会社と国土交通省、春日部市が共同で記者会見を行い、防災地下神殿「首都圏外郭放水路」の新たな取り組みを発表しました。全国で激甚な自然災害が頻発する中、地域住民や観光客に向けた「防災の自分事化」を推進する一環として、本格的な防災ツーリズムがスタートすることとなります。
このプロジェクトは「災害の自分事化」100,000人計画を目指しており、防災知識を楽しく学ぶことができる新しい観光スタイルを提案しています。
防災コンシェルジュがサポート
来場者全員には「自分事化カード」が配布され、これを通じて「防災コンシェルジュ」が大切な命を守るための解説を行います。これは、災害対策の知識習得を助け、実際の災害時に役立つ情報を提供します。
光と音の幻想体験
防災地下神殿は、ライトアップされることで、幻想的な空間が演出され、訪れる人々に新たな体験をもたらします。音響と光の演出が相まって、訪問者はまるで異次元の世界にいるかのような感覚を味わえます。
地下河川を歩く冒険
新規公開される第3立坑では、月1回、年間100名限定の「地下河川を歩くアドベンチャー体験コース」が設けられます。このコースでは、地下河川を実際に歩きながら、防災の知識を自然に学ぶことができます。
ゲームで学ぶ防災
さらに、人気ゲーム「マインクラフト」を用いた防災学習コースも登場します。このプログラムでは、楽しみながら防災に関する知識を深めることができ、特に子供たちに人気が出ることが期待されています。
小学生向け探究学習プログラム
教育プログラムも充実しており、文部科学省の指導要領に則った小学生向けの探究学習プログラムが開発されます。学校教育の一環として、防災に関する知識が早い段階から身につくことを目指します。
対応を強化する 多言語翻訳システム
インバウンド需要も見込んで、21ヶ国語に対応した多言語翻訳システムが導入されることが発表され、外国人観光客にも優しい環境が整えられます。
謎解き探検イベント
春日部市に伝わる「火伏の龍伝説」をテーマにした謎解き探検イベントも無料で開催され、家族や友人と一緒に楽しむことができます。
地域を巡る観光イベント
最後に、周辺の観光スポットを含む地域周遊型観光イベントが展開され、地域全体がより潤うことを目指します。これにより、首都圏外郭放水路への年間来場者が増加し、100,000人を目指す取り組みが進んでいきます。
まとめ
これらの取り組みにより、「首都圏外郭放水路」はただの防災施設ではなく、訪れる人々にとって楽しみながら学べる場所となります。今後の進展が待たれる防災ツーリズム、ぜひ一度体験してみてはいかがでしょうか。