岡山大学の国際セミナー
2025-12-29 21:32:27

岡山大学が持続可能な耐震構造に関するグローバルセミナーを開催

第4回持続可能・耐震構造に関するグローバルセミナー開催



2025年11月12日、岡山大学共創イノベーションラボ(KIBINOVE)で実施された「第4回持続可能・耐震構造に関するグローバルセミナー」では、持続可能な建築と耐震技術の最新研究が紹介されました。本セミナーは、岡山大学グリーンイノベーションセンター(GIC)の主催で、持続可能な構造工学の国際的な研究交流の強化を目的として行われ、多くの国内外の研究者が参加しました。

約40名の参加者がいる中、対面とオンラインでのハイブリッド形式で実施され、岡山大学の学生や他大学の研究者、さらにはニュージーランドのカンタベリー大学やアメリカのパデュー大学からの技術者も参加に見えました。国際的な視点を取り入れたこの交流の場では、持続可能性と耐震性に関する重要な課題が議論されました。

セミナーの内容



本セミナーでは、特に木質構造に関連するテーマに焦点が当てられました。低炭素社会の実現と、都市のレジリエンス向上を図るための研究が行われ、5つの招待講演が行われました。これらの講演は、持続可能なインフラにおける新たなアプローチを示し、各研究者の専門的知見が共有されました。

以下は参加した研究者の講演内容です:
  • - Pablo Zavattieri氏(パデュー大学):構造設計材料(Architected materials)の耐震工学への応用について発表。微細構造を設計することで特性を制御できる可能性を示しました。
  • - Hyungsuk Lim氏(カンタベリー大学):低価値バイオ資源を利用したCLT(交差積層材)についての可能性と課題を説明しました。
  • - Santiago Pujol氏(カンタベリー大学):RC建物に対する耐震補強工法を紹介し、迅速な耐震補強の必要性を強調しました。
  • - Ke Jiang氏(カンタベリー大学):ステンレス鋼管接合部の実験結果をもとに、設計基準との比較を行いました。
  • - 前田正樹氏(東北大学):CLTと鋼構造のハイブリッドシステムについて、持続可能な建築の重要性を議論しました。

意義と今後の展望



今回のセミナーを通じて、岡山大学グリーンイノベーションセンターは国際的な研究交流拠点としての役割を一層強化しました。持続可能で環境に配慮したインフラや建築に向けた国際共同研究の基盤が築かれ、これからの研究活動に期待が寄せられます。

地域に根付く研究大学として、岡山大学の取り組みは今後も注目され続けるでしょう。我々もその成長と発展に期待を寄せて行きたいと思います。

大学の公式サイトでは、今回のセミナーに関する詳細なお知らせや研究活動についての情報も掲載されています。興味のある方はぜひ公式ページをご覧ください。


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