自動運転技術の未来を切り拓くティアフォーとTuring Driveの提携
近年、自動運転技術が注目を集める中、東京都品川区に本社を置く株式会社ティアフォーは、台湾のスタートアップであるTuring Driveと資本業務提携を結びました。この提携により、両社は自動運転のさらなる発展を目指すことになります。
ティアフォーは、自動運転のオープンソースソフトウェア「Autoware」を開発しており、安全で安心できる自動運転社会の実現に向けた実証実験を世界中で行っています。特に、ティアフォーは「Pilot.Auto」という拡張可能な自動運転ソフトウェアプラットフォームも提供しており、さまざまな分野での実用化を進めています。これにより、無人搬送サービスや自動運転バス、ロボットタクシーなどの導入が実現されています。
一方、Turing Driveは、閉鎖空間や低速領域向けの自動運転技術を開発しており、2024年9月にはThe Autoware Foundationに加盟予定です。台湾を中心に、日本やアジア各国で複数のプロジェクトを展開する同社は、空港や工場、港湾、商業施設における自動運転の導入に強みを持っています。
この資本業務提携により、ティアフォーはTuring Driveの持つ技術や知見を駆使し、さらに「Pilot.Auto」の技術開発を加速させ、台湾やアジア市場での自動運転事業の展開を強化することが期待されています。
両社のコメント
ティアフォーのCEO、加藤真平氏は、「Turing Driveとの提携は、自動運転の社会実装をアジア地域で進めるための重要なステップです。自社の「Autoware」を基に、世界中のパートナーと協力し、安心で持続可能なモビリティ社会の実現を目指します」と述べています。
また、Turing Driveの会長、Hubert Chen氏は、「ティアフォーとの提携を通じて、自動運転技術の開発を進めることができることに嬉しく思います。台湾での自動運転導入が進んでいることを背景に、両社の協力を通じて安全で効率的なモビリティサービスを社会に提供していく考えです」とコメントしました。
会社概要
株式会社ティアフォー
- - 所在地: 東京都品川区
- - 設立: 2015年12月
- - 業務内容: 自動運転プラットフォームの開発、自動運転システムの教育事業など
- - ウェブサイト: tier4.jp
Turing Drive
Turing Driveは、特殊車両向けの自動運転技術を専門とするスタートアップで、台湾をはじめ、日本や米国を含む6か国で商用展開を行っています。自動運転技術の信頼性と安全性を重視し、顧客と共に社会課題の解決に貢献することを目指しています。
このティアフォーとTuring Driveの提携は、自動運転技術の発展だけでなく、モビリティの未来へ向けた大きな一歩となることでしょう。