赤ちゃんと24時間面会
2025-02-10 18:07:23

杏林大学医学部付属病院が24時間オンライン面会システムを導入

杏林大学医学部付属病院が進める新たな取り組み



東京都三鷹市にある杏林大学医学部付属病院は、2025年2月8日から新生児集中治療室(NICU)でご家族と赤ちゃんが24時間オンライン面会できるシステムを導入します。この取り組みは、早産や先天的な疾患を抱える赤ちゃんが入院するNICUで、家族が物理的な距離を感じずに大切な瞬間を共有できることを目的としています。

NICUにおける家族の不安を解消



NICUは、36週未満の早産や病気のために入院が必要な赤ちゃんが入る特別な医療施設です。出産後に長期間入院することから、特に母親は孤独感や不安に苛まれることが多くなります。小児科医の小澤悠里助教は、自身が2児の母であることを踏まえて、より多くの家族が赤ちゃんと触れ合える環境を整える必要性を強く感じていると語ります。

新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、面会制限が続いたため、家族同士の絆はさらに希薄になり、母親たちの不安は増幅していきました。この状況を受けて、杏林大学ではオンライン面会のトライアル研究を行い、結果が大変好評であったことから、今回のシステム導入が決定しました。

新しいオンライン面会システムの特長



導入されるオンライン面会システムは、保育器に取り付けたカメラを通じて赤ちゃんの様子をリアルタイムで確認できます。24時間365日、家族はスマートフォンやタブレットから安心して赤ちゃんの姿を視聴できるため、精神的な負担が軽減されます。

トライアル期間中、システムを利用した家族の不安度は急速に低下し、母乳の搾乳量も増加するなど、ポジティブな影響が確認されました。多くの家族からは、この取り組みが赤ちゃんとの絆を深める効果的な手段であるとの声が寄せられています。

未来の展望



この新しい取り組みは、赤ちゃんの発達に良い影響を及ぼすと期待されています。今後、さらに機能を充実させ、保育器内にマイクを設置することで、赤ちゃんの声や家族の声をお互いに伝えることができるようなシステムの構築が目指されています。このようなアプローチが実現すれば、家族と赤ちゃんの結びつきは一層強まることでしょう。

まとめ



新生児集中治療室における家族との24時間オンライン面会システムは、赤ちゃんと家族の絆を深め、不安を軽減する素晴らしい取り組みです。杏林大学医学部付属病院の進取の気性と家族を思う姿勢が、多くの家族に安心をもたらすことを期待しています。


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