Degas株式会社と松尾研究所、農業DX実証事業に着手
Degas株式会社(本社:東京都渋谷区)は、松尾研究所と共同で、経済産業省の「グローバルサウス未来志向型共創等事業」に採択され、ガーナ及びケニアにおける農業分野のデジタルイノベーション(DX)を推進します。プロジェクトには、約8.2億円の補助金が支給され、2026年から2029年までの3年間にお股を持たれた施策が展開されます。
プロジェクトの背景
アフリカでは、約15億人の人口のうち60%が農業に従事していますが、穀物の収量は他の途上国の約3分の1にとどまっています。この問題は、農家個々の収益性やリスクを定量的に評価するための手法が不足しているため、金融機関や保険会社が参入しにくい環境を生み出しています。
AI技術の進化が求められる現在、アフリカ農業におけるデータ収集の不足が深刻な課題となっています。衛星データや公開された統計データだけでは、農家ごとの詳細な営農活動を正確に把握することは難しいため、実地でのデータ取得が必要不可欠です。
事業の概要
本事業は、以下の2つの主な要素から成り立っています。
1.
データ基盤の構築:農家・農地ごとに一次データを取得し、それを元にAIモデルの構築を行います。
2.
AI人材育成:松尾研究所と連携し、現地の人材に対して実践的なAI技術の教育を提供します。
具体的な施策としては、既存の農家ネットワークを活用してデータを取得し、AIによる収穫量の予測を行うことが挙げられます。この取り組みにより、データが存在しない領域の価値創出を目指します。
各社の役割
プロジェクトには、Degas株式会社が主導的な役割を果たし、農家データ取得の基盤を設計・構築することに加え、AIプロダクトの商業化を進めます。また、Degas Ghana Ltd.は、現地でのデータ取得実施において重要な役割を担います。
一方、松尾研究所は、現地AIエンジニアの育成に関わるインターンシップやワークショップを実施し、実践的な技術を普及させる努力を行います。
他の類似事業との相違点
過去には、データ取得のオペレーションとAIモデルが分断されていることが課題とされてきましたが、本プロジェクトでは、その連携を一体化し、効率よく進められることが特徴です。特に、金融機関や保険会社が参入しやすいような運用モデルの確立を目指します。
社会的意義
本事業が成功すれば、アフリカの農業データ基盤が構築され、日本の金融機関や保険会社がアフリカ農業市場に本格的に参入できる環境が整います。その結果、現地の雇用創出や持続可能なビジネスモデルの形成が期待されます。
まとめ
Degas株式会社と松尾研究所が手を組み、農業データ基盤の構築やAI人材育成を進めることで、アフリカの農業分野に新たな価値を生み出すプロジェクトを展開します。これにより、データを活用した持続的な社会変革が期待できるでしょう。これからの進展に注目が集まります。