2025年1月11日、人気の
ハンコック・メキシコシティE-Prix が開催され、日産のオリバー・ローランドが圧倒的なパフォーマンスで勝利を飾りました。競技場には4万人の熱狂的なファンが集まり、息を呑む瞬間を見守る中、このレースは特に盛り上がりを見せました。
ローランドは、元世界チャンピオンのジェイク・デニス(アンドレッティ フォーミュラEチーム)、パスカル・ヴェアライン(タグ・ホイヤー ポルシェ)、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(同)といった強力なライバルたちをわずか半周で抜き去るという劇的な展開を見せました。
レースの序盤では、ポールポジションのヴェアラインが優位に立ち、ダ・コスタが続く形で進行しました。しかし、ローランドは4番手スタートからアタックモードを効果的に利用し、エネルギー管理に徹することで自己の位置を大きく引き上げます。セーフティーカーの介入にもかかわらず、最後の50kWブーストを使って先頭集団を抜き去り、日産にとって初のメキシコでの勝利を達成しました。これにより、ポルシェが続けていた4シーズン連続の勝利記録もストップしました。
この勝利は重要な意味を持ち、ポイントランキングでもダ・コスタが37ポイントで首位を堅持する一方、ローランドも25ポイントを集めて2位に浮上したのです。また、マニュファクチャラーズチャンピオンシップでは、ポルシェが日産にわずか4ポイント差をつけてトップを走り続けています。
レース後、ローランドは次のように語りました。「予選からしっかりと仕事をして、結果を出すために全力を尽くしました。アタックモードを使った瞬間、ジェイクにすぐに近付ける感触があり、表彰台を狙うチャンスが来たので全力で挑みました。」と喜びを語っています。
一方、ダ・コスタも満足そうに「ファンの皆さんは信じられないくらい最高です!今季のポイントを獲得でき、チームに感謝しています。」とコメント。ウォーラーラインは、「レースは思うようにはいかなかったが、次に繋げたい」との考えを示しました。
次戦は、2月14日と15日にサウジアラビア・ジェッダで開催される予定のナイトレースで、いよいよシーズン11初のダブルヘッダー戦が待っています。
また、フォーミュラEが東京で開催される際は、2025年5月17日と18日に東京・有明の東京ビッグサイト周辺に特設サーキットが設置される予定です。この大会もスポーツファンにとって大きな注目を集めることでしょう。観戦チケットの最速先行抽選は2025年2月上旬から始まりますので、要チェックです。レースのドラマと興奮を、ぜひ生で感じてください!