いれいす・りうらの2ndソロワンマンライブ『Burning Flair』が魅せた新たなアーティスト像

りうらの2ndソロワンマンライブ『Burning Flair』開催

2025年12月20日、豊洲PITで行われた2.5次元アイドルグループ「いれいす」メンバーの「りうら」による2回目のソロワンマンライブ『Burning Flair』。この一夜は、彼の新たな自分を見せつける強烈なパフォーマンスで満ちあふれていました。まずは、12月3日にリリースされた2ndソロアルバム『IGNITE』がいかにライブに影響を与えたかを振り返りたいと思います。

新たなりうら像の提示

『IGNITE』は「強烈なエネルギーと挑発的なスタイルで魅せる“新たなりうら像”」をテーマに掲げており、ライブ全体を通じて彼がそのイメージをどのように実践したのかが重要なポイントです。オープニング映像の後、りうらがステージに姿を現すと、会場は大歓声で包まれました。ファンが発する熱量は彼に対する愛情そのもので、そんな雰囲気を力に変えていきます。

最初の曲「AIM&RHYME」で、サイケデリックなサウンドと躍動感あふれるダンスパフォーマンスが融合し、観客の心をつかみます。彼の歌声とステップが生み出す一体感は、まさに圧倒される瞬間でした。「そのまま行こうぜ！」と次の曲へと進むと、拳を突き上げたファンの姿も印象的でした。

多面的なアプローチ

MCではりうらのキャラクターが色濃く出ています。「聞きたい言葉を聞けてないな」とファンに求める姿は、まるで友達に接するよう。一方で、彼は金髪で今までと雰囲気が異なっていることをファンに伝え、その反響を楽しむという姿勢が見受けられました。このようなコミュニケーションの中で、彼とファンの距離感がどれだけ近いかを再確認できた瞬間でもありました。

続いて披露された「バッド・ダンス・ホール」では、強い意志をもって歌唱する姿は、まさに圧巻でした。りうらは、「ここから先の2曲、あえてマイクを使わないから」と言い、ダンスと体の動きで表現するという新しい挑戦を行います。力強い動作で、彼の表現力と存在感が際立ちました。アクロバティックな動きには思わず会場から拍手が湧きあがり、ファンの熱気もどんどん高まっていきました。

ゲストとのコラボレーション

ライブの折り返し地点に来て、りうらが「スペシャルゲストが来ています」との宣言に会場は歓喜の渦に包まれます。そのゲストは、Tani Yuuki氏とまらしぃ氏。両者は今年8月にYouTubeでのコラボがきっかけで翼を広げ、新たなパフォーマンスを見せることになります。3人の息の合った演奏は、繊細でありながらも力強さを兼ね備え、オーディエンスを引きつけました。

未来への意義とメッセージ

今回のライブでりうらが伝えたかったメッセージは、「自分らしく生きることの大切さ」。最終曲「リベレイト」では、彼自身の人生経験や内面的な葛藤から湧き出た感情がしっかりと歌われ、観客に深く響くものでした。最後には彼の真摯な表情が印象的で、観客も胸を打たれる瞬間でした。この約3時間のライブを通して、彼がいかにファンを大切にしているかが伝わり、観客一同の心も完全にひとつになったのでした。

最終的に、アンコールではより力強いメッセージが込められた楽曲が呼ばれ、りうらは再び観客を魅了します。「一等星」や「駆けだしの青」のパフォーマンスは、彼の全力を感じさせ、全てを出し切る姿には心打たれるものがありました。それこそが、りうらの一晩の全てを物語っていたと言えるでしょう。