街を学びの舞台に
2026-09-03 13:39:26

デジタルハリウッド大学の新必修科目が目指す「街」を舞台にした学びの形

新必修科目「デジタルコミュニケーション基礎」



デジタルハリウッド大学(DHU)は、2026年度より新たに必修科目「デジタルコミュニケーション基礎」を新入生向けに開講します。この授業は、東京都千代田区にある同大学周辺の街を「さんぽ」することをテーマにしており、学生たちの学びのスタイルに革新をもたらします。

授業の趣旨


この授業の目的は、単に教室で知識を覚えるのではなく、自分の足で街を歩くことで、観察し、発見したことをデジタルコンテンツとして表現することです。御茶ノ水、神田、神保町、秋葉原など、風情豊かな街が広がる千代田区をフィールドに、学生が「消費する側」から「つくる側」として意識を変えることを目指しています。

授業の流れ


ひとりでの経験


授業は新入生が大学生活をスタートするためのもので、友達づくりを目的とするのではなく、各自が単独で活動することに重きを置いています。大学生としての知識と姿勢を身につけることが目標とされており、グループワークにはあまり依存しません。学生それぞれが興味に基づいて行動し、自己表現を重視する教育方針です。

理論と実践


授業の前半では、メタ認知やエスノグラフィーといった考え方を学びます。理解を深めた後、学生たちは自ら「さんぽ」に出かけます。この「さんぽ」は段階的に設計されており、初めは無心で歩きながら街を感じ、次に観察を行い、最終的には調査・取材を行う「フィールドワーク」へと進化します。

この体験を通じて、普段の生活では見過ごしがちな場所や風景、人々の生活に目を向けることが促され、自分自身の興味や感覚を再発見します。

作品創りへの移行


授業では得た知見を作品に昇華させていきます。初期の課題では街での発見を写真として記録し、中間課題では撮影した写真を使ったアルバムを制作。その際、他の学生の作品に触れ合うことで新たな視点を得る機会にもなります。

後半では、「さんぽ」で集めた素材を基にして、各自がデジタル作品を制作します。制作過程ではフィードバックを行いながら、最終的な作品へとブラッシュアップしていきます。完成後は学内展示を行い、学生たちが自らの作品を他の学生と鑑賞し合う機会を設けます。これによって、自分の表現を他者と共有する貴重な経験が得られるのです。

最終回の盛況ぶり


授業の最終回は、神田明神ホールで開催され、約300名の学生が集まりました。この日は、学生たちが「さんぽ」で記録した映像『さんぽと2026』の上映を行い、授業を通じて制作した作品11点も紹介されました。千代田区長も臨席し、祝辞を述べる場となりました。

このように、新たなコミュニケーションの形が生まれた授業の成果を示す重要なイベントとなりました。

未来への展望


デジタルハリウッド大学は、御茶ノ水という多様な文化が交差する地域を学生にとって「もうひとつの故郷」と感じられるように育てていくことを目指しています。デジタル技術の習得だけでなく、自ら世界を観察し、考え、行動し、表現する力を養う教育に注力していく方針です。今後も新たなカリキュラムで学生が「街」というフィールドで豊かな学びを手に入れる手助けをするでしょう。

この新必修科目が、学生にとってかけがえのない経験となることを期待しています。


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