エリック・クラプトンの影響を受けた人々の物語
2025年4月11日に発売される新書『NO ERIC, NO LIFE エリックに捧げた僕らの人生』は、ギタリストとしてのキャリアを持つ人々にフォーカスした作品である。この本は多くのアマチュアミュージシャンや音楽愛好者が、如何にエリック・クラプトンの影響を受けて人生を変えたのか、その軌跡を辿る。クラプトンはただのミュージシャンではなく、崇拝の対象であり、彼に触発された人々がどのように音楽の世界に足を踏み入れ、そして育んできたのかが描かれている。
著者の田中稔は、音楽に関する豊富な知識を基に、様々なエピソードを通じて、ギター、バンド、さらにはそれを支える人々の背景を明らかにしている。
書籍の内容と登場人物
本書では、和田玄、桝富司、マイク・ソーウィン、ダン・ディアーンリィなど、エリック・クラプトンに正に魅了された数名のマニアによるインタビューが収録されている。それぞれが独自の視点からクラプトンとの出会い、そしてその結果として得た「エリックな人生」を語り、読者は彼らがクラプトンに何を学び、何を感じているのかを知ることができる。
第一部では、和田玄が手掛ける「ワダ・コレクション」と題した部分で、彼が集めたエリック・クラプトン関連のギターについて紹介され、ファン必見の貴重なストーリーが展開される。また、亀井紘夫による「エリックになるための完全マニュアル」では、彼がどのようにクラプトンの精神に近づこうと努力しているのかが披露されており、映像を通じて見える彼らの目標、光景も印象的である。
音楽と人生
本書を通じて紹介されるのは、音楽がどのように人々の生活に影響を与えるかというテーマである。エリック・クラプトンの曲さえも、単なるメロディを超え、個々の人生のストーリーを形成する強力な要素として機能している。例えば、ある登場人物は彼の曲を聞いてバンドを結成し、お金や名声を求めるのではなく、純粋に音楽を楽しむことの重要性を再認識したという。
彼らが音楽を通じて築いた関係や友情、コミュニティーが大切にされている様子は、エリック・クラプトンの音楽が人々をどのように繋いでいるのかを示している。このような物語が多数収められた本書は、音楽ファンにとって必読の一冊となるだろう。
発行と書誌情報
『NO ERIC, NO LIFE エリックに捧げた僕らの人生』は、株式会社リットーミュージックから発行され、定価は3,080円(税込)で販売される。中身の濃いエピソードと美しいインタビューが詰まったこの本は、クラプトンへの理解を深めたい人はもちろん、人生の道しるべを探すすべての人にとっても重要な参考書となる。
大きな夢を抱き、エリック・クラプトンという存在に魅せられた愛すべき人々の物語が、今、あなたの手に届く。