第九のきせき
2025-08-26 18:45:51

アルス・エレクトロニカ2025で『第九のきせき』パフォーマンスと写真展を体験しよう

2025年9月3日から7日まで、オーストリア・リンツで開催される名高いメディアアートのフェスティバル、「アルス・エレクトロニカ2025」にて、特別なイベント『第九のきせき』が行われます。一般社団法人El Sistema Connectが主催し、感動的なパフォーマンスと独自の体験型写真展が同時に展開されるこの機会をお見逃しなく。

『第九のきせき』パフォーマンス


このパフォーマンスは、誰もが知るベートーヴェンの交響曲第9番“歓喜の歌”に基づいたもので、特に手話を用いた表現に重点を置いています。手話で表現する“手歌”のサイン隊と、声で歌う声隊が一緒に奏でる音楽は、誰もが楽しむことができるインクルーシブな体験です。このユニークなパフォーマンスは、2021年から続けられてきたもので、そのエネルギーと感情を生み出す力は格別です。

特に注目すべきは、コロンえりか氏が芸術監督を務めるホワイトハンドコーラスNIPPONがメインで参与しているところです。彼女はベネズエラ出身で、日本での音楽キャリアを築いてきた実力派の歌手であり、聴覚に障がいを持つ子どもたちに音楽を教える活動も行っています。彼女が主導するこのパフォーマンスは、9月3日の19:30から、リンツのマリエン大聖堂の野外ステージで開催される予定です。一般聴衆も参加でき、手歌のワークショップを通じて一緒に歌うことができるため、約3000人の参加者が見込まれています。

体験型写真展


同時に、マリエン大聖堂では『第九のきせき』をテーマにした体験型写真展も開催されます。写真展のタイトルは「Visible ‘An die Frede’」(見える『第九』)で、手歌の瞬間を捉えた作品が展示されます。手歌を光の軌跡としてキャッチしたこの写真展の創造性は、写真家田頭真理子によるもので、音楽の視覚化を目指しています。彼女は聴覚や視覚に障がいを持つ子どもたちとの出会いがきっかけでこのプロジェクトをスタートさせ、独自の視点から作品を生み出しています。

ホワイトハンドコーラスNIPPONについて


ホワイトハンドコーラスNIPPONは、多様な背景を持つ子どもたちが参加するインクルーシブな合唱団です。障がいの有無や経済的な状況に関係なく、誰でも平等に音楽教育を受けることができる活動を行っています。南米ベネズエラにルーツを持つ「エルシステマ」の理念を基に、2020年には東京芸術劇場、京都女子大学との連携を図りながら、より多くの子どもたちに音楽を届けています。2023年にはキッズデザイン賞を受賞し、国際的な評価も得るようになりました。

まとめ


アルス・エレクトロニカ2025では、『第九のきせき』を通じて感動とインクルーシブな音楽の未来を感じることができます。ベートーヴェンの名曲を新しい視点で楽しむこの特別なイベントは、文化や障がいを超えた共感の場として、参加者が一体となって歌い上げる貴重な体験となるでしょう。リンツでのこの機会を、ぜひお見逃しなく!


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